文七 と 年の瀬














毎年、心身ともに疲れが、ピークに達する年の瀬、
寄席に行き、
今年一年分の、イヤ~なことを、すべてリセットします。

年末寄席を代表する演目、
「文七元結(ぶんしちもっとい)」

は、イヤ~なことだけではなく、
「イヤ~なヒト」のことまで、
「ま、いっか」と、思えるほど、
すさんだココロが、広ーくなっちゃうのです。

名人しかできない、と言われるこの演目、
故・古今亭志ん朝師匠の「文七元結」を、
ナマで観られたことは、生涯の自慢。



『文七元結』----------------------------------------------

左官屋の長兵衛さん、腕はいいのに、仕事はそっちのけ、
バクチで借金を抱え、夫婦ケンカの絶えない、年の瀬。

情けない父を見るに見かねた、17歳の娘お久は、
借金を工面し、父に改心してもらおうと、
吉原の大店の女郎屋に、自ら、身を寄せます。

お久から事情を聞いた、女郎屋の女将さん、
さっそく、長兵衛さんを呼び出し、粋なはからい。

「娘に、こんな思いをさせて、どういうつもりだい?
借金の50両は、私が貸してやろうじゃないかい。
来年の暮れまで、しっかり働いて、返してくれれば、それでいいんだ。
それまで、お久ちゃんは、ここで、預かっておくよ。
安心しな、客はとらせやしないよ。
ただ、万一、あんたが、
また、バクチに手を出し、仕事もせず、
来年の年の瀬までに、50両が返せなければ、私も鬼になる。
お久ちゃんを、店に出しちまうよ!」

女将さんにも、娘にも、かたじけないキモチでいっぱいの長兵衛。
心を入れ替え、まじめに働きました。

翌年の年の瀬、
がんばって貯めた50両を持って、
娘を吉原に迎えに行く、その途中、
橋の上から、身を投げようとしている男、
べっこう問屋の奉公人・文七に出くわします。

慌てて、身投げを引きとめ、
話を聞いてみると、
暮れの集金の帰りに、スリに会い、お店の売上50両を、
盗られたというのです。

だからって、死ぬこたあないだろ、ばかなことはやめろと、
あの手、この手で、説得しても、
「旦那さまに合わす顔がない。死んでお詫びをしたい。」
と、言いはる、クソまじめな文七に、

長兵衛は、半ばヤケクソで、

「あ~、もう、わかった!この50両を、くれてやる!
あんた、50両なきゃ、どうしても死ぬってんだろ?!
死ぬってんじゃあ、しょーがねーじゃねーか。
お久はな、たとえ、女郎になったって、命はあるんだ!」

と、大事な50両入った財布を、文七に投げつけて、
帰ってしまいます。

ところが、

スリにあったというのは、
文七の思い違いで、
集金先のお客さんのところに、置き忘れてきた
だけだったのです。

事情を聞いた、文七のお店の、旦那さま、

「見知らぬものにそんな大金を差し出して下さる方が、
いらっしゃるとは、私たち商売人には、とうてい考えられない。
なんという立派なお方だ。」

と、すっかり感心し、
翌日、文七を連れて、長兵衛の長屋を探しだし、
50両を返しに訪れます。


「一度くれてやった金なんか受け取れるかっ」
と、断る長兵衛。
夫婦ケンカが、さらに白熱する中、

「それでは、これをお受け取りください…」と、
旦那さまが差し出した、お礼の品は、

長兵衛の大好きなお酒と、

「身寄りのない文七に、のれん分けをしたいので、
親代わりになっていただき、親戚つきあいを。」
という話と、

吉原からひきとり、分金高島田を着せた、
お久ちゃんでした。

のちに、お久と文七は、
旦那さまから、のれんを分けてもらい
「元結い」の店を開きました。とさ。

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志ん朝師匠の、名演を観て、
「え~な~、落語の世界は、みんな、大らかで」
と、思ったのですが、
その後、
この噺は、実話だということを知りました。



まだまだ不景気の上、せちがらい世の中、

「粋な女郎屋の女将さん」や、
「人格者の旦那様さま」のようなヒトには、
なかなか出会えませんが、

長兵衛さんのように、
ある意味「ヒトとしてまともな神経」と、
「一見非常識にも思える、常識」を
もってすれば、
いつか、どこかの、ロケ現場で、
女将さんのようなPが、イヤな代理店をピシャッと制し、
旦那さまのようなクライアントさまが、ご褒美をくださるに違いないっ!

と、来年も期待したいと思います。


今年は、「寄席」すら行けない、ゲキ務の年末。
寄ってくるのは、シワと、年だけ。

年の瀬、仕事がつらいのは、
イヤ~な代理店のせいでも、
アイツのせいでも、コイツのせいでもなく、
だだ、年のせい…。
とほほ。
ま、いっか。

今年もおあとが、よろしいようで。
テケテン。





志ん朝師匠の名演を観たいヒトは、こちら。
           ↓
http://www.youtube.com/watch?v=y8CGXz9zWZc&feature=related

ジョン と ジョン














2009年夏撮影。 聖地では…















…おばちゃん、昼間っから酔っ払って踊ってました。お花、踏むなよ~。





12/8 (日本時間12/9)、

ニューヨークでは…

ジョン・レノンの30周年の命日で、
イマジン、大合唱。
ニュースで見ましたが、えらい盛り上がってましたね。
ご冥福をお祈りします。
世界に、平和が訪れますように。



ハイチでは…

大統領選挙の不正とコレラで、混乱がおさまらず、
20代の若者たち、大暴動。

しぶしぶ、出馬を断念した、
わが社の名誉社長、ワイクリフ・ジョンは、
「やっぱり、出馬すべきだった。
オレが出馬すれば、マスコミがあまりにも注目するから、
不正なんか、できなかっただろう。
そして、まちがいなく、当選してた。」
と、ジレンマな様子で、インタビューに応えてました。

もう一回選挙やりなおして、
早くなんとかしてやれよ~。
ハイチに、平和が訪れますように。



名古屋では…

ジョン・レノンと、ワイクリフ・ジョンに、
こーーーんなに、お願いしてるのに、
私は、仕事が収拾つかず、
ひとりで、大暴徒化。

だあ~、も~っ、
誰でもいいから、早くなんとかしてえええ。

私に、平和が訪れますように。


以上、
3か国、同時生中継でした。









































































ヒーローとパラノイア















うえ~。キモい。(極秘に)



おそらく、

スパイ映画やら、なんやら、

危険なニオイがぷんぷんする世界が、
大好きな、特に、男子のみなさんは、
「ウィキリークス」のニュースは、
たまらんでしょう。か?

事件は、さておき、
この創設者のおにーちゃん、ジュリアン・アサンジさん、
ナルナルで、
エゴエゴで、
インテリで、
猟奇的で、
病的で、
キモチわるくて、
私は、生理的に、受けつけません。
(この、髪形も。)

こともあろうか、TEDのインタビュー発見。
話聞いてたら、さらに、キモチわるくなりました…。
日本語の字幕ついてるので、
ナルナルぶりも、カルトぶりも、よくわかります。
(おお、将来有望な若者たち、すっかり、やられてる…)
         ↓
    http://www.ted.com/talks/lang/jpn/julian_assange_why_the_world_needs_wikileaks.html
        


このひと、生い立ちは、ナゾに包まれてますが、
このインタビューの終わりに、
「両親は、映画産業だった」と言ってます。
ホンマかいな??


そんなら、ご両親、まだ、生きてたら、
…いや、本人、生きてるうちに、
自分の映画、作ってもらったらどうよ?

「世紀のヒーロー」 の話にするか。
「世紀のパラノイア」 の話にするか。
カントク、悩むだろうけど、

とりあえず、本人の役は、
アンソニー・ホプキンスがいいと思います。
「ハンニバル・レクター」のキャラ、どんぴしゃ。

あんまり、どんぴしゃで、若手の俳優さんが
思いつかんがな。


この企画、どこぞの映画会社に送ったろかしら?

極秘ですすめてもらっても、
やっぱり、誰かが内部告発して、

ウィキリークスに載るんかしら??

イタコさんとジミ・ヘン
























ジミ・ヘン(上) HipHopミュージシャンのキッド・カディくん(下)


現在、G社の社長でもある、VEの、Y先輩は、業界きってのギタリストで、
以前、同じ会社だった時、

「もし、青森にロケに行ったら、帰りに、恐山に立ち寄り、
イタコさんに、ジミ・ヘンを呼び出してもらう」

と、毎年、機会をねらっていました。

「そのロケには、必ず私が、制作進行で付きます」

と、固く誓い、それを思うと、
日々の疲れも吹き飛ぶほどでしたが、
残念ながら、青森ロケはめぐって来ず、
ジミ・ヘンがのり移り、歯でストラトをかきならすイタコさんは、
いまだ、見ておりません。


そーゆー不謹慎なことを、
長年たくらんでいたからか、どうかはわかりませんが、
ヘロヘロに疲れ、意識モウロウとなってくると、
だれもが、やたら、ジミ・ヘンに、見えてきます。

夜中、ヘロヘロで帰ってきて、テレビをつけたら、
MTVで、ジミ・ヘンとカニエ・ウェストと共演していました。

「え? 合成? 幻覚? イタコさん?」
と、思ったら、ジミ・ヘンそっくりの、ミュージシャン、
キッド・カディくんでした。
         ↓
  http://www.youtube.com/watch?v=ICaTsTkBPV8

ああ、心臓に悪い。ほんとそっくり。
ギターは、右手だけど。


夜中、意識モウロウで台本書きながら、うとうとしていたら、
ビデオ電話が鳴り、とると、

「まだ、仕事してんの?」
と、ジミ・ヘンが、パソコンの画面に現れました。
ジミ・ヘンから電話が!と、思ったら、
二日酔いのうえ、起きぬけで、
ジミ・ヘンそっくりに、目をぱんぱんに腫らした、
アメリカ人の友人でした。

ああ、心臓に悪い。ほんとにそっくり。
指摘したら、めちゃ怒ってたけど。




そんなワケで、いまだ、
Y先輩からいただいたストラトを、
仕事場に常備し、
いつでも、イタコさんに手渡す準備は万全です。

どんなにヘロヘロになっても、行きます。

リンゴとカブトムシ





















今日から、iTunesで、ビートルズが配信されるようになりました。

「音楽史を塗り替えた事件」だそうです。

iTunes開いたら、ビートルズのジャケット一色で、

「な、な、何事?! ポール・マッカートニー死んだんか?!」
と、まじでびっくりした。


一番お喜びなのは、
誰より、スティーブ・ジョブスさんでしょう。

「アップル社」の名前の由来は、
ビートルズの「アップルレコード」だもんね。


アビーロード、リマスターの赤盤、青盤のほか、
256曲入りのBOXなんか、23,000円もするのに、
ヤア!ヤア!ヤア! 
と、チャートに挙がってきて、
たった数時間で、トップ20のうち、10アルバムが、ビートルズ…。


「あと出しジャンケン」で勝ったぐらい、ずるい。


話は変わりますが、

私の、仕事における「唯一」のポリシーは、
「番組のBGMは、チャートインしている曲を使う」です。(←ポリシーこれだけ。)


ついでに、

無宗教な私の、「唯一」の神聖な日は、12月25日ではなく、
12月8日です。

今年は、John 没後30年。

配信開始祝い&命日にちなみ、
番組4本分(4曲)だけ買わせていただきます。

破産と転職












「がおー」じゃなくて、「あちゃ~」っと言ってるように
見えてきた…。


先回、「007の制作中止、どーなったんだろ?」と
ゆーとった矢先、
配給会社のMGMが、破産申告しちゃった。

「映画の街」ハリウッドの財政難も、深刻ね。
うちらとは、ケタが違いすぎて、想像もつきませんが。


昨年の今頃、
「自動車の街」デトロイト市の、GMが破産申告を受けました。

ところが、デトロイト市のある、ミシガン州では、
そのちょい前から、
異業種で、弱り目のハリウッドに目をつけ、ちゃっかり、
横取り作戦をはじめました。

「自動車の街、映画ロケ場所誘致にのりだし、
           第二のハリウッド化へ」

という、ニュースを観た方もいらっしゃるでしょう。

廃屋寸前の自動車工場は、撮影スタジオに建て直し、
廃業寸前の工場のおじさんたちは、撮影技術の研修を受け、
財政破綻寸前の公務員は、さながら、フィルムコミッショナーのPか制作進行。


それから、約2年、

州を挙げての「大転職フェア」は、どうやら、順調らしく、
「うちの州で、映画撮ってくれたら、撮影諸経費税金控除、最高42%」
という、出血大サービスに、
ハリウッドのPたちは、こぞって、ロケ場所変更してるそうです。
監督なんか、申告すれば還付金が、戻ってくるらしい。


(ちなみに、クリント・イーストウッド監督の、「グラントリノ」は、
始まったばかりの、この、映画助成制度を使って、
ミシガン州で、撮影したため、すごい経費削減できたらしい。
しかも、ストーリー、まんまやんか)

愛知県、名古屋市も、
JapaneseのHipHopのメッカを売りに、
MAのスタジオ、リフォームして、
「県内でレコーディングする方は、録音諸経費控除、もれなくプリウスも付いてくる」
とかなんとか言って、
アジア圏に誘致でもかけたらどうさ。
イケると思うよ。


ついでに、KISSのジーン・シモンズ社長、
名曲「デトロイト・ロック・シティ」を、
曲名と、歌詞変えて、
「デトロイト・ムービー・シティ」にしたら、
もういっぺん、売れると思うよ。

         ↓
http://www.youtube.com/watch?v=wrkYO80vLLE

腰と知能



















そういえば、007、制作中止してたけど、
その後、どうなったんだろ?



美女好きの私の、「美女の定義」は、
各顔のパーツよりも、

1.腰の位置(高さ)
2.顔の骨格
3.体の筋肉
4.知性

の、4点セットです。

ロシアの「美人スパイ」が捕まった時、
顔写真ばっかり公開されていたため、
「まあまあ」と思っていたのですが、
アンナちゃんたら、このたび
ロシアの男性雑誌の表紙を飾りました。

みよ、この映像。
     ↓
http://www.myfoxdc.com/dpp/news/russian-spy-anna-chapman-strips-off-for-maxim-magazine-ncx-101910


「まあまあ」は、全面撤回させていただきます。


おまけに彼女は、IQ162もあるらしいので、
4の「知性」は、言うに及ばず。

腰も、知能も高いお方は、
もう、いつでも、007に出ていただいても構いません。

よくある、お遊びのIQテストとか、IQゲームとかやったことあるヒトなら、
わかると思いますが、IQ162なんて、尋常ではありません。
アインシュタインが、190ぐらいだったと言われていますが、
凡人は、100~110ぐらいらしく、
私もやったことありますが、見事に、100~110でした。

私なんぞ、
「1.車はカローラ 2.パソコンはWindows 3.住まいは県営団地 4.IQ100」
…凡人の定義、4点セットに、ぴったりあてはまっとるがな。


ああ、羨ましい。

知能も、腰の位置も高い、アンナちゃんような方なら、
VPの台本なんか、
スラスラ、スラスラ、スラスラ、書けちゃって、
クライアントに、「自分で」持って行けば、
読む前から、OKもらえるわね。

私なんぞ、知能は低く、
腰は…別の意味で高いもんだから、
なかなか、はかどりません。

それ以前に、
腰も、知能も高いから、映像業じゃなくて、
美人スパイやっとるんだっちゅーの。

ああ、倍、羨ましい。








            

続・33人とキャスティング



















「愛よりも非情」
この映画は、マジで号泣しましたが、
ハマリすぎにも、ほどがある…。




チリ鉱山救出劇、
21番目のおじさん、愛人のお迎えが、世界中でOAされ、
なんとも、気まずそ~な、ハグハグが、
かわいらしかったですね。

うちのダンナは、ニュースで繰り返し、
21番目のおじさんが出てくるたびに、

「ま~、そ~、チューせんといてぇな。みんな、笑っとるし…」

と、いちいち、吹き替えしてました。


さて、無事救出されたところで、私の関心は、
映画のキャスティングです。

先日、
「リーダーのルイスさん役は、ぜひ、アントニオ・バンデラスに!」
と、書きましたが、

「候補に挙がっているのは、ハリソン・フォード!」

という記事を読んだとたん、
アタマの中で、 ♪ちゃーららっちゃ~ちゃーららー と、
インディ・ジョーンズのテーマが…。

そりゃあ~さ~、懐中電灯もって、狭くて暗いところ歩くには、
もってこいのヒトだけど、
ハマリすぎで、ちょっと、安直すぎやしない~?

別の記事には、
「候補に挙がっているのは、『ノー・カントリー』の、ハビエル・バルデム!」

うん、スペイン人だし、リーダーの「冷静沈着」さは、
ノー・カントリーの時の、殺人犯とも、通ずるものがあって、
インディ・ジョーンズよりは、だんぜん良いかも…。

そんなことより!

「愛人発覚の21番目、候補に挙がっているのは、アントニオ・バンデラス!」

という記事を読んだとたん、
アタマの中で、がらがらがら~、と、岩盤の崩れ落ちる音が…。


あまりにハマりすぎ、かつ、予想外のキャスティングに、
うちのダンナに、八つ当たりしたところ、

「他に、だれがやるの?」

と、あっさり、かわされました。


この記事を読んで以来、

アントニオ・バンデラス主演、
カルロス・サウラ監督の映画、「愛よりも非情」のテーマソング

『死ぬほど愛して』

が、アタマの中で、流れっぱなしです。
     ↓
  http://www.youtube.com/watch?v=G3p6BI0JAAs


♪アモーレ、アモーレ、アモーレ、アモーレ、ミ~オ~…

21番目とプチプチ
















チリの鉱山のおじさんたちの救出が始まりました。
ほんとに、よかったね~~。 ハグハグ。
              ↓
http://edition.cnn.com/2010/WORLD/asiapcf/10/13/china.mining/index.html?eref=mrss_igoogle_world

先日、この事故が、「33人」というタイトルで映画化されると書きましたが、
みんなが、ハグハグしている中、
200人以上の報道カメラマンと、映画のカメラマンが、
「このヒトだけは、何が何でも撮らねば!」
と、命がけでねらっているのは、間違いなく「21番目」のヒトでしょう。

「21番目」に救出されるのは、
現場のテント村で待機していた奥さんの前に、
愛人が現れ、バトルが繰り広げられた、という、
例の気の毒な、おじさんです。

(「地上でも修羅場」と、新聞に書かれてました)

カントク、もう一本、映画作れるんじゃないですか?

ま、そんなことが、ネタにされるのも、
無事救出まで、こぎつけれたからでこそですが、
これこそ、ドラマね。ほほえましい。


しかし世の中、「ほほえましい」で済むことと、
済まないことがあります。

この鉱山事故で、33人を励まそうと、各国から、
応援物資や、救援物資が送られてきたそうですが、

ある日本の企業は、
「プチプチ」を送ったそうです。

…そう、あの、梱包に使う、プチプチ。

「気晴らしに使って欲しい」という意図だそうですが、
狭くて暗いシェルターの中で、おっさん33人が、
全員で、プチプチプチプチ…
私が居たら、発狂してます。

おきまりの「千羽鶴」も、せいぜい、キャンプの燃料。
文化が違うため、「カラフルなゴミ?」とも、思われるらしい。

「宇宙靴下」も。
おじさんたち、上半身ハダカですけど、靴下、はきます?

ほほえましい、どころか、
こーゆー人たちこそ、穴があったら入れてやりたい。

カントクっ、お願いですから、プチプチだけは、撮らんといてねっ。


しかし、自分も、こーゆー時に限って、はかどらない仕事がどっちゃり。
明日は、何が何でも、早くうちへ帰って、
21番目のヒトの救出を見ねばっ。

プチプチプチプチ…

BECK感想と通行人












Shall We Danceの周防監督さまが、
「映画は、批評するものではなく、観るものです。」と
おっしゃったので、言いつけを守り…


…たいのですが、どうしても、「BECK」だけは、感想、書かせていただきます。
ネタばれ注意。


・コユキ
 映画化にあたり、一番の注目点、核であった、コユキのヴォーカル。

 そもそも、原作の漫画BECKは、あきらかに、
 「日本のロックにうんざりしている、洋楽ロックファン」
 が、ターゲットであるため、…いや、意図的に、ターゲットにしてなくても、
 ハマった人たちは、そういう人種が、大多数であるがゆえに、
 堤監督さまの、『あの演出』が、絶対に、絶対に、絶対に、正解だと思います。
 (ハロルド作石先生の意向でもあったそうですが)

 たとえ、「すばらしい歌唱力」を持つ、日本人シンガーにアフレコしてもらっても、
 その「すばらしい」の基準が、日本国内の基準であれば、
 洋楽ネイティブのみなさんに、「それみたことか」と総スカンくらっちゃいます。

 また「全米No.1のバンドをうならせた、日本人バンドのヴォーカル」という、
 コユキみたいな方が、この世に、実在してしまったら、
 今度は、BECKのストーリー、そのものが、成り立ちません。

 ベルアームのコの、
 あの、「典型的な、日本の商業ロックの、キショイ声と歌い方」を
 しっかり見せて、「コユキは、こーゆー風でははありません」と、想像で、
 比較させるという演出が、さすが、お見事だと思いました。



・ダイイング・ブリード
 んま~、そっくり。
 「ダイブリは、パールジャム」という予想が、予想通りだっただけで、もう満足。
 ダイブリのライブが始まったとたん、
  思わず、立ち上がりそうになりました。映画館で…。

 

・♪  エヴォリューション / Beck
  んま~ こりゃ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン…、も、びっくりの曲。
 また、立ち上がりそうになりました。映画館で…。

 千葉くん役の、桐谷健太くんは、監督に
 「(アフレコではなく)自分にやらせてください!」
 と、デモビデオ送ったそうですが(えらいな~)その気迫が、
 映像全体に、にじみ出てきてました。
 スタンドマイクか、ハンディのマイクかにこだわった録音もしかり。

 者さんにしておくのは、もったいない、と思わせる迫真のラップと、演技。
 キャストの中で、どんぴしゃのはまり役は、まちがいなく、千葉くんです。
                    ↓
            
           http://www.youtube.com/watch?v=eDzPxJRr_xY


・竜介くん・サクくん・平くん 演奏シーン
 監督のカット割りいかんで、あーゆー風になるのかと、勉強になりました。
 ライブシーンは、ほんとに、撮影大変そう。しかも、フジロックで。


Googleストリートビューのカメラ
 360度パノラマ動画カメラ「Ladybug3」が、映画初使用。
 はあ~、なるほど。(っていうか、どーなってんだこれ?)
 そもそも、映像美を追求する内容ではない場合、それでも、
 なにかに、どこかに、こだわるには、
 どうしたらよいかと、「高い機材より、適材適所のアイデア」を
 常に考えるということ、が、あらためて、勉強になりました。
 


細かいところとしては、

・エディが、サブポップのTシャツ着ててうれしかった。

・レオン・サイクスの髪形を再現したメイクさん、すごすぎる。

・斎藤さんの特訓シーンの、ギターの種類とそれに合わせた選曲が、ハマりすぎで笑えた。
 (うちのダンナは、このシーンで大ウケし、ひとりだけ、大爆笑したらしい。)

・犬のBeckをいじいめてる 外国人のみなさんが、ワルそうなどころか、
 「英会話の先生」みたいな善良そうなひとたちだった。
 邦画で、外国人のエキストラ探しは、大変だわ。

 
などなど、キリがありませんが、

なによりも、感動し、うれしかったのは、

原作通り、通行人で、
「蝶野正洋さんが出演していたこと」です。

「あ~っ」と、叫び、
立ち上がりました。映画館で…。





 



 
 

 
 

 

 

ケイティ・ペリーとエルモ




私が、一緒にお仕事させていただいている、タレントのTさんは、
ルックスも、性格の良さも、仕事ができるところも、
Katy Perryにそっくりです。うらやましいだろー。



その、Katy Perryが、いよいよ、
セサミストリートで、エルモと、共演することになって、
すんんんんごい、楽しみにしてたのに、
放映中止になっちゃいました。

理由は、「胸の露出度が高すぎるから」と、
保護者からのクレームだそうです。

…。

もちろん、心の広い保護者からは、
「くだらん。子どもは、Katyの胸を見てるんじゃなくて、エルモを見てるんだ。」
という、意見もあったそうですが…。

Youtubeだけで観られます。
(注・期待するほどの露出度じゃないよ)
Katy Perry こんなに、はりきって、キャラ作ったのにかわいそう。
保護者のみなさんは、胸より、この仕事ぶりを、評価してあげて欲しい。
             ↓
http://www.youtube.com/watch?v=tG1Szox4iNU


ちなみに、エルモは、インタビューで、

「Katyは、歌が上手で、とってもかわいかったんだよ!」

と、答えたそうです。
(んも~、ほんとに、かわええやっちゃね~、おめーは)

Katyだけではなく、セサミストリートでは、
大昔から、「そうそうたるゲスト」が、
エルモと一緒に、コントやったり、歌うたったりして、
ロック好きにはたまらない、穴場的な番組でした。

レイ・チャールズ、スティービー・ワンダーの大御所から、
ビヨンセ、インシンク、クリス・ブラウンなどなど。

なにが、たまらないかというと、

子どもを相手にするようじゃないキャラのミュージシャンまでが、
エルモと一緒だと、
異常に、のりのりで、楽しそうだったりするところです。
(大昔、Fugeesも出てたけど、3人ともミョウにはしゃいでました)

最近、笑えたのは、

・「どっちがパペットだか、わからんぐらい、かわいいおっさん」のRun DMC。
http://www.sesamestreet.org/video_player/-/pgpv/videoplayer/0/136bd2f0-1429-48a4-b5a4-504e36b0f516/song_hop_this_way

・「アカデミー監督とは思えない」 スパイク・リー。
http://www.sesamestreet.org/video_player/-/pgpv/videoplayer/0/e57be88a-7d3b-4df8-9546-cb84d4ad7e7c/the_summer_of_snuffy

・みんなに囲まれ「異常に緊張している」ブラック・アイド・ピーズのリーダー
ウィル・アイ・アム。
http://www.sesamestreet.org/video_player/-/pgpv/videoplayer/0/948bed32-43eb-4cc0-80b5-d0f2e8271c62/song_what_i_am


私の意見としましては、

胸の露出度の高い、Katyより、
こわいおじさんたちを、骨抜きにしている、
エルモの方が、よっぽど、罪深いと思います。

ボケとつっこみ



 <Photo by アメリカ人の友人 (Nikon D5000)>
 


日本で、『カメラ小僧』 と呼ばれる、カメラ何台も持ってて、
写真とりまくってる、いわゆる、カメラおたくは、
アメリカでは、Shutter Bug (シャッター・バグ) 『シャッター虫』と
言うそうです。

私のアメリカ人の友人も、この虫で、
しかも筋金入りの「Canon教」でした。

ところが、夏休みに日本に帰ってきたとたん、
肌身離さず持ち歩いていた、Canonのカメラが壊れ、
悩んだ末、Nikon D5000を購入し、
そうとう気にいったらしく、「このたびNikon教に改宗しました」という様子。

炎天下の東京を、一日歩きまわり、
「今日ね、2000枚も撮っちゃった」と、ホクホクで、
写真を送ってくるので、かつてNikon派だった私としては、
なんぞ、感想でも言わねばと思い、

「ほおー、前のCanonより、ボケ足がいいかんじ、のような気がする。(上の写真)
んーとね、あー、ボケ足って、英語でなんて言うんだ?」
と聞いたら、

「ボケ足とか、ボケ味はね、アメリカでも、『Bokeh(発音同じ)』
っていうんだよ。」
と言うのです。

「え~マジ? 辞書にのってないじゃん」と、
つっこんで聞いてみたところ、

ツナミ、とか、シアツ、みたいに、Bokehも、
日本語の「ボケ」がそのまま使われているそうで、
しかも、ここ数年のことらしい。(だから、まだ辞書にのっていない)
もともと、「ボケ」は、日本発祥で、ボケの美にこだわり、
ボケ具合を追及するのは、
日本人のカメラマン(映画、ビデオカメラマンを含む)
だけだったそうです。
ここ数年、アメリカでは、この「ボケ」が、カメラおたくの中で、
流行っているらしく、写真投稿サイトでは、
ボケ具合のいい写真を、Cool! だの、Nice!だの、仲間内で、
誉めたたえあっているそうです。

…へええええ。
…そういわれてみると、私の周りのカメラマンのみなさんがこだわるのも、ボケ足。
…ちゅうか、自分自身も、写真や映像見せられると、ボケ足に目がいってしまう。
…日本人のDNAが、こういうところに、現れるとは。

映像業に入りたての時、名作「市民ケーン」を見て
「ひょえー、すごい、全部、ピントあってる」←すごい素人表現
と、ものすごい新鮮だったのを、思い出しました。
          ↓
















どの、映画批評や、解説を読んでも、
「美しいパンフォーカスを駆使し…」
「美しいパンフォーカスを多分に使われ…」と、まるでコピペされたように、
絶賛されていますが、
日本人好みとは逆の、奥の奥まで、全然ボケてない、パンフォーカスの画が、
ミョウにCoolでNiceに思えたのも、日本人のDNAならではかしら。



おにゅーのNikonnD5000の試し撮りで、

「いやー、歩きまわって、すっごい日焼けしちゃったよ。もう、真っ黒。Yea!」

と、すっかりご満悦ですが、
このヒト、黒人です。

…いい、ボケ味。

33人とキャスティング






私は、師匠のおかげで、スペイン映画を、よー観ましたが、
お若いころの、アントニオ・バンデラスは、どの映画を観ても、
「この世のものとは思えない」美しさだった。




9月の初めに、
天気予報で、「この先一週間、猛暑が続きます」と発表され、
一週間たったら、また、
「この先、一週間、猛暑が…」と言ってました。

それでも、
チリの鉱山は、気温は35度で、湿度80%。
33人のおじさんたちのこと思えば、マシだわね。

その後、おじさんたちは、
ヒゲそりも、着替えのTシャツも、iPodまで支給され、
発見されたときよりは、こざっぱりしてきましたが、

あと数カ月間も、
20畳に、ラテン系のおじさん、33人がひしめきあってることを
考えると、
「この先、一週間、猛暑が…」より、気が滅入ってきます。

ウチの6畳で、メタボ系のおじさんが、ひとり、「あぢ~」と言って、
寝がえりうっているのを見るだけで、
気が滅入ってくるのに…。


もし、あの中に、自分がいたら、どうしてるだろう?
と、ふと、考えてしまいました。

どうやったら、暑苦しい、むさくるしい、数か月間、
気を紛らわせることができるか。

…う~ん。
いくら、iPodで音楽聞いてても、飽きるだろうし。
新聞読んだら、よけい、早く脱出したくなるし。


やはり、
「この状態を、撮っておく」
しか、思いつきませんでした。

とりあえず、ちっこいビデオカメラを、手配してもらって、
毎日を記録し、
そのうち、単なる記録だけでは飽きてきて、

「とりあえず、一週間分を、ショートドラマにしてみよっか」と
シナリオ書いたてみたりして、

「とりあえず、みんなでやってみよっか」と、
他の32人に演技してもらったりして、

「とりあえず、ここまで仮編してみよっか」
という話になり、そのうち、

「とりあえず、宣伝用に予告編つくって、CNNで流してもらおっか」と、
あつかましいこと考えだし、

「とりあえず、配給会社決めよっか」

…と、このあたりで、数か月経過し、
いよいよ救出!という、間際になって、

「すいませ~ん、まだ、エンディングが撮れていないんで、
もうちょっとここで…」 

うん。数か月間、気を紛らわすには、これしかない。


33人のおじさんたちの中に、元・サッカー選手はいたものの、
元・映像業はいなかったので、映画作るヒトはいませんでしたが、

このおじさんたちを「映画化」する、
チリの映画監督が現れました。
タイトルは、ずばり「33人」だそうです。

33人の役は、「良く似た」俳優さんをキャスティングし、
テントで待機するご家族の様子を、
ドキュメンタリーで撮って、合体させるらしい。
映画の収益は、おじさんたちの、お子さんの教育費して、
寄付されるそうです。

カントク~、
極限の中、驚異的なリーダーシップを発揮して、
みんなを生き延びさせた、
リーダーの、ルイスさんの役は、
ぜひ、ぜひ、アントニオ・バンデラスにやってもらって~。
スペイン人だし、ちょうどいいじゃん。

それぐらいしてあげても、バチはあたらんよ~。
ご家族も、チリの人たちも、みんな喜ぶよ~。

似てないけど。












ルイスさんは、最上列、左から4人目。




















バンデラスさまも、こうすれば、鉱山のおじさんに、見えるんじゃない?とりあえず。

国家と品格

















このヒトが、MTVじゃなく、CNNに、こんなに頻繁に出るなんて…。




8/20、
わが社の名誉社長ワイクリフ・ジョンは、
ハイチ選挙管理委員から、大統領出馬を
「不承認」されました。

理由は、「過去5年間連続でハイチに居住しなくてはならない」
という、基準(法律?)を、満たしていなかったためだそうです。

一旦は、「納得はできませんが、謹んで受け止めたい。
と、インタビューに答えていました。


が、もう、この時点で、すでに、論議が巻き起こり、

ワイクリフ賛成派  
「ハイチ政府は、まず、その基準を変えろ」
「これまで何十年も貢献してきてくれたのに、5年の意味は?」
「承認しなけりゃ、暴動がおこるぞ」
           

ワイクリフ反対派 
「おまえは、5、も数えられんのか?」
「ヒップホップミュージシャンの分際であつかましい」
                
過激な反対派からは、殺してやる、という
脅迫状まで送られてきたそうで、
(ショーン・ペンじゃないだろうね?)
ハイチのプレヴァル・現大統領から、
「とりあえず警護を強化し、避難してください」と
警告を受けた…

にも、かかわらず! おとなしく、帰るどころか、

8/23、
ワイクリフの弁護団とともに、立ち上がり、
「基準に、問題はないはず。私たちはあきらめません。
ハイチ選挙管理委員と戦う」と、宣言しちゃいました。

なんで「問題がない」かというと、
ワイクリフは、2007年に、プレヴァル現大統領から
「移動大使」に任命され、
=ハイチ国外の居住を大統領自身から認められてるから、
なんだそうです。


自分の国の法律も、よくわからんのに、
よその国の法律は、よくわかりませんが、
転んでもただじゃ起きない、
わが名誉社長の、おどろくべき点は、

8/27
「ハイチの選挙管理委員を非難する、新曲を発表した」ことです。
                                                                     ↓
http://wyclefjean.files.wordpress.com/2010/08/wyclef-jean-prizon-pou-k-e-p-a.mp3

早いっっ。さすが本業。
もう、こんだけ、ちゃっちゃと、仕事できるヒトなら、
出馬ぐらいは、させてやっても、ええんじゃないの?
決めるのは国民なんだから。

♪ 大統領は、コーヒーを入れてくれて、友情を分かち合おうと言ったのに、
  なんで、私を拒否するんだ。
  あなたは、私を拒否しているのではなく、若者や、市民を拒否しているんだ。
  ハイチは、私たちの恋人。子供たちに教育を与えたい。
  私の父が牧師だったのを忘れるなよ~。


歌詞は、まんますぎて、笑えてきますが、
曲は、泣けてくる。

この新曲、英語とクレオール語(現地の言語)で、
歌ってるんですが、
さっそく、ハイチのラジオ局で、ガンガン流れているらしい。
識字率53%の国民は、この新曲を、どう、読むでしょうか。


…そんなわけで、私は、この数日間、テレビから、
「出馬決定」という言葉が聞こえてくると、
「え?ワイクリフ?!」と
過敏に反応してましたが、
出馬が決定したのは、
ワイクリフではなく、小沢・元幹事長でした。


自分の国の法律も、よくわからんのに、
よその国の法律は、わからんとはいえ、

国家をたてなおすことより、内輪もめに精を出し、
「死ぬ気でやります」と言っておいて、
4か月そこらで総理大臣辞めちゃうヒトたちと、

莫大な寄付金と、長年の尽力で、
脅迫状にも屈せず、
母国をなんとかしようとするミュージシャンと、

品格を問われるのは、どっちやねん?

不快指数とショーン・ペン


















「人助けが似合わん」ショーン・ペン vs 「スーツが似合わん」ワイクリフ名誉社長




『×××電器・エアコンセール  「ホラー篇」  R-CM20秒』


 ♪~エクソシストのテーマ風
   
 <野際陽子さん風・女性モノローグ>
  
      それは、熱帯夜の、夜だった。
      頬をなでる、ナマあたたかい空気に目を覚まし、
      おそるおそる、壁の方をふりかえると、
      そこには…


      キャアアアアア~~~!!!


      …エアコン、壊れてる。


 <Na> エアコンセール、開催中! ×××電器!



…自分で作ったラジオCMが、わが身にふりかかるとは、
思いもよりませんでした。

送風口のハネが、閉じたまま、開かなくなり、
両端に、ガムテープをぐりぐりに丸めてつっこみ、
つっかえにしても、
「ぷんっ」
と、鼻からピーナツを飛ばしてるように、吹き飛んじゃうし、
ダンナは、となりの部屋で、エアコンがんがんにつけて、
ハラ出して寝てるし、

この夜、「不快指数」は、80を軽く超えてました。



うちのぼろエアコンより、さらに、不快なのは、
テレビのニュースに出ていた、ショーン・ペン。

同じく、ハイチで復興のお手伝いしていた彼は、

「ワイクリフ・ジョンの、大統領選挙出馬には、大反対だ」
と、CNNで力説してました。

このヒト、「不快」というか、「不ゆかい」指数が、実に高い。


「最近、現地で、ワイクリフの姿を見たことない」だの、
「寄付金をくすねた」だの、
あーだこーだと、いちゃもんつけて、


「グラミー賞とって、ミュージシャンとしては、いいかもしれんが、
政治家としては、まったくふさわしくない」

と、ケンカ売ってました。


…そんなこと、本人が、一番よくわかっとるっちゅうの。
論点は、そこじゃないっちゅうの。



お言葉を返すようでは、ございますが、


あなたさまこそ、


「アカデミー賞もらって、俳優としては、いいかもしれんが、
 映画監督としては、まっっったく、ふさわしくない」


あまりのおもしろくなさに、耐えながら、数本拝見しましたが、
特に、「イントゥ・ザ・ワイルド」は、
「不ゆかい」指数が、きわめつけに高かった。

友人から、
「すごいムカつく映画見たんだけど、いったい、なんで、
こんなにムカつくのか、
ぜひ、判明してほしいので、とにかく観てみて!」

と、頼まれ、観たのが「イントゥ・ザ・ワイルド」でした。





















友人には、
「判明した。監督が、ショーン・ペンだから」と、答えておきました。

ショーン・ペンに、
レンタルDVD代を返してもらいたい。

もしくは、新しいエアコン買ってもらいたい。

とにかく、
自分のこと棚にあげて、ケンカ売っとらんと、
仲良く協力して、復興してください。




ちなみに、
ワイクリフ当選すると思う? と、ダンナに聞いてみたら、
「そのまんま東だって、宮崎県知事だし。」

アメリカの友人に聞いてみたら、
「そんなことより、Haiti の発音が、悪すぎる。 
ヘイチー じゃなくて、ヘイティ。」

…と、たてつづきに、不ゆかいだわ。



おお、そうだ!
ワイクリフ名誉社長!

選挙キャンペーンに、シャキーラを、呼びつけて、
選挙カーの上で、もう一度、コレ、やったらどうでしょうか?!
        ↓
http://www.youtube.com/watch?v=ZMdROUkmXSk


これで、当選まちがいありません。
シャキーラが忙しくって来れなかったら、私がやります。
(不ゆかい指数、上がるかもしれんけど。)





























       

続々々・ワイクリフ・ジョンと!!!
















やるなー。ワイクリフ。こんなに愛国心の強いヒトはいません。




ハイチ大地震から、半年以上。
ちっとも進まない復興に業を煮やし、


ハイチ出身・元Fugees(フージーズ)のリーダー
ワイクリフ・ジョンが、
11月のハイチ大統領選に出馬することになりました。


なに~~~~~!!!!!!!!
まじ~~~~~!!!!!!!!


…当選確実に、決まってまんがな。
ハイチのみなさんも、さぞお喜びでしょう。





「ハイチ難民 →Hiphopミュージシャン →大統領」


なんて、まるで、


「ツバス →ハマチ →ブリ」 ぐらいの大出世。


わが社の屋号を、Fugeeと名づけ、ワイクリフを
「わが社の名誉社長」と、
心に決めてから、
こんなに誇らしいことはございません。うるうる。


思えば、15年前、


某・洋楽ロック番組を作っていた時、
毎週、毎週、毎週、US、UKヒットチャートで、
1位にランキングにされる、Fugeesの、
この「どうみても、ハイチロケ」の、
"Fu-gee-la"のミュージックビデオを、
毎週、毎週、毎週、徹夜で、

「OAに間に合わん~」
「もう、私もローリンと一緒に逃亡する~」

と、叫びながら、
編集したのは、私とその時のスタッフぐらいでしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=_AvSUCgTgUs



日本広しといえども、このビデオを、
ヘビロテで見たものは、うちのスタッフだけに違いありません。
(日本国内での洋楽チャートには、Fugeesは、
ランキングされてなっかたので、
他曲の洋楽番組では、ほとんど使われなかった。)


いやー、しかし、問題は、

大統領になったら、もう、歌わないのね。
プロデュースもしないのね。
あの、ハイチ節のビブラートも聞けないのね。

「歌って、踊れる、大統領」が、
世界にひとりぐらいいても、いいと思いますが、
ハイチ復興するまでは、
歌って、踊ってる場合じゃないわね。




いやいや、もっと問題は、

15年後、

うちの名誉社長が、一国の大統領になるかもしれない
というのに、私は、いまだ、

「OAに間に合わん~」「逃亡したい~」

と叫びながら、
編集しているということだ。

…出世どころか、成長も、ブリ以下だわ。

続・「beck映画化」と反対署名

















2009年シアトルにて。市民は、フツーに、ジミ・ヘンの横を歩いていた。







映画「beck」が、9/4に上映されます。


昨年11月、「エディも登場するんか??」と
気をもんでいると書きましたが、

その後、映画の公式HPは、ちゃくちゃくと、更新され、


エディも、マットも、ダイイング・ブリードのメンバー
まるごと登場することがわかり、
もう、8月すっとばして、早く観たいっっ。
   ↓
http://www.beck-movie.jp/


しかし、堤監督さま、よくも、まあ、こんなに良く似た方々を
探したもんだ。
エディも、マットも、そっくり。
(でも、この人たち、だれ??モデルさん?? 役者さん?? 
ミュージシャン??)


しかも、レオン・サイクス役は、なんと、スパイク・リー監督の
弟さん、サンキ・リー!! どわー。


ついでに、
わが母校の誇り、原作者、ハロルド作石先生のインタビューを
読んでいたら、


「beckは、8巻ぐらいで終わる予定だったんですが、
シアトルの取材で、ニルヴァーナの、
カート・コバーンの家を見たり、
ジミ・ヘン像を見たりしてたら、続けたくなりました」

と、書いてありました。どわー。


…私と同じコースをまわっていた方が、ここにもいらした。 
(しかも、同じ母校で)


カートが亡くなった、翌年に、「たまたま」、仕事でシアトルに
行きました。

おみやげショップには、ジミ・ヘンTシャツと並んで、カートの遺書がプリントされたTシャツが売られ、とても、生々しかったです。
フツーの主婦までが、「あちこちの公園で、追悼が行われたりして、もう大変だったのよ~」と、シアトルでの衝撃ぶりを
語ってくれました。

そして、15年後の昨年、
ようやく、カートの家を、行ったのですが、高級住宅街にある、
すんんんごい「お屋敷」は、
お庭の緑が、きちんと手入れされ、やすらぎが漂ってました。
カートが生きていたら、私と同じ年だったのよね。


…と、家まで、のこのこ、見に行っておきながら、
私は、決してニルヴァーナのファンではありません。
一番好きなバンドは、同じくシアトル出身の、パール・ジャム。
死んじゃわずに、やってるから。


私だけではなく、beckの、ダイイングブリードのエディを、
パール・ジャムの「エディ・ヴェダー」と妄想しているひとは、
たくさんいらっしゃいますね。



さて、話は戻り、
上映、約1か月前にして、それでもまだ、続いている
「beck映画化反対署名運動」。
大きなお世話ですが、やっぱり、書きます。

反対している方々は、熱烈なbeckファンですね?

私が知る限り、
「映画を作っている」人たちの人種は、
ほとんど、beckのメンバーと、ほぼ同じ人種です。

自分の時間と、体力と、想いを、ほとんど、映画のために費やし、
安定した生活や、お金や、世間体など、どうでもよく、

体こわそうが、
親が止めようが、
子供が泣こうが、
ヨメに捨てられようが、
心臓に毛が生えてこようが、
映画だけは、辞めないひとたちです。

その中の、ほんのほんの、一握りの人が、
認められ「プロ」になります。
そもそも、商業主義のひとは、映画の仕事を選ぶなんてことは、
しないでしょう。

ましてや、意見されようが、反対されようが、非難されようが、
悩んで、辞めるような、
「中途半端な覚悟」しか持っていない
ひとたちなら、映画なんか撮り続けません。

興行成績や収入を、算段して、ヒットをねらわなくては
いけないのは、仕事なんだから、あたりまえです。

「商業志向」を、悪だけと、とらえるなら、ジミ・ヘン像も、
カートのお屋敷も、存在しません。



ああ、早く、9/4が来ないかな。
上映初日に、映画館に並んで観たのは、
小学校の時の「劇場版・あしたのジョー」
ぐらい…

お? 9/4??

どわー。 

…そういえば、わが同志、
Kクンの映画の、上映会も、9/4だったね。

…「反対」なんか、「へ」、でもない人が、
ここにも、ひとりいるの、忘れとった。


ビールと名古屋場所
















「名古屋の、夏の風景を撮ってこい」

と、言われたら、迷わず、
八事の緑の多い静かな住宅街で、
せみが、ジャワジャワ鳴く中、
3人連れで、のしのしと、そっくりかえって歩く、
浴衣姿のお相撲さんの画を、撮ってきます。

生まれも育ちも、名古屋人にとっては、名古屋場所は、
夏の風物詩でした。

NHKの中継はなくなったものの、
名古屋場所は開催されてよっかた。
おまけに、白鵬、連勝、おめでとうございます。


自分が小さいため、
デカイひとばかりの中で、小さな身体のスポーツ選手を見ると、
無条件で応援してしまいます。
横綱・白鵬も、そのひとり。

ついでに、ここ最近の、超お気に入りのCMは、
富士ゼロックスでした。
「簡潔明瞭、説明いらず」の、こーゆーCMが、自分の目標。
        ↓
http://www.youtube.com/watch?v=qgCW_O7ABNY


しかし、過去に、ひとりだけ、「バカでかい」お相撲さんの
大ファンだったことがあります。

「昭和の怪物」と呼ばれた、横綱・北の湖です。

(薬物問題で外国人力士が二人追放されたとき、責任とって謝ってた、
北の湖親方、元・理事長です。)

現役当時、
あまりにも、でかくて、強すぎて、負け知らずで、こわい顔で、
勝つたび、お客さんから、座布団なげつけられて、
嫌われていた、
相撲界の悪役だった、あの、横綱・北の湖です。

なぜ、そんな、悪役の、大ファンだったかというと、
北の湖に、ビールをお酌したからです。


私が、小5?のときの夏、名古屋場所で、
近所の定食屋さんに、いわゆる、「タニマチ」さんらしき人が、
北の湖関を連れてやってきたのです。

たまたま、そこらへんで遊んでいた、うちらガキんちょは、
「お相撲さんがきたよ!」と
招集をかけられ、のぞきに行くと、
定食屋さんの、小さなイスを2つ使って座っている、
「浴衣を着たキングコング」の、
後ろ姿が見えました。

大げさではなく、その体の大きさは、Uカメラマンの3倍です。
どう見ても、人間ではない。


近所の大人たちから、ガキんちょ連の中でたまたま、年長だった私が、
ビールを注ぐ任務を命ぜられ、
おそるおそる、前にまわると、

ぶっちょうづらの「人面キングコング」

が、おちょこのような、中ジョッキを持った手を、
ぬっと差し出しました。

「おそるおそる」のくせに、「きょうみしんしん」の、小学5年生は、
キングコングの顔を、まじまじ、見つめながら、お酌をしていると、
突然、キングコングが、顔を近づけ、

「キミには、まだ、お返しできないね」と、
にっこり笑ったのです。

テレビでは、誰も見たことのない、悪役・北の湖の、
とてもやさしい笑顔を、見てしまったその日から、
気分は、すっかり、
「キングコングに恋心をいだいてしまった、ナオミ・ワッツ」。

無敵な強さと、大きな体に似つかわしくない、やさしい笑顔、
小5の私は、「お相撲さんとなら、結婚してもいい」 
と、マジで考えました。

…なのに、
結婚した相手は、「木村庄之助」でした。

ああ、人生って、ニアミス。

憧れのヒトとお向かいのおじちゃん


















先日、刈谷市の市民音楽劇
「万燈の輝く夜に」
に、木村庄之助が出演させていただきました。

ただ、うちのダンナを観に、
わざわざ、刈谷市まで、行くハズはありませんが、
今回は、観に行かねばならぬ、理由がありました。

演出が元・NHKディレクター、伊豫田静弘さんだったからです。

舞台は、オーケストラの生演奏のオペレッタ
感想は、月並みですが、
「素晴らしすぎる…」としか、言いようがありませんでした。

こんな、すごい「市民」音楽劇、初めて。
演出において、学ぶべき点、数知れず。
はー、巨匠の手にかかると、こうなっちゃうのね…。



伊豫田さんは、NHKの大河ドラマ「国盗り物語」「草燃える」など
大河ドラマの演出から、単発のドラマを演出されていました。

中でも、1982年に放映された、
脚本・山田太一さん 主演・笠智衆さんのドラマ、
『ながらえば』
(モンテカルロ国際委テレビ祭最優秀演出賞)
は、日本映画の名作と並ぶ、テレビドラマの名作で、
私の、アタマの中には、

             名優・笠智衆さん
                  ↓
          映画=小津安二郎監督   
      テレビドラマ=伊豫田静弘ディレクター

という図式が、確立していました。
(観たい人は、お貸しします。VHSだけど。)


十数年前、
私が、NHKのドラマ班でお手伝いさせていただいた時、
伊豫田さんは、エグゼクティブプロデューサーという肩書で、
時々、CKにおみえになりました。
引退される前の年で、最後の演出となるドラマの
準備をされていました。
残念ながら、私は、その前に放映される、
別のドラマのグループにいました。

アタマの中が「小津監督=伊豫田監督」になっている私は、
「うわぁぁぁぁ、いよだ監督だぁぁ」と、
NHKの柱のカゲから、ストーカーのように、
見つめていました。

一緒に働いていた、ADの男の子が、そのようすを見て、
「伊豫田さんのドラマに当たらなくてよかったね」
と言うので、
「なぬ?! けしからんことを!」と言って
理由を聞いたら、彼は、
「だって、1カット、1ドリー、なんだもん。」と言って、
深いため息をつきました。

…確かに、これから彼が、その香盤表を書くということを
聞いただけで、私も、気を失いそうでしたが。


そんなある日、
意を決して、NHKの柱のカゲから、飛び出し、
「憧れの監督」、
伊豫田さんにごあいさつしました。

「私は、子供のころに、『ながらえば』を観て、本当に
感動しました。
この業界に入り、伊豫田さんが名古屋の方と知って感激し、
なぜか、こうして、同じフロアーにいらっしゃるのが夢みたいです。
緊張のあまり、ご挨拶もできませんでしたが、
今日、勇気を出して、
お声をかけさせて、いただきました。
私は、伊豫田さんのお宅の、お向かいに住んでいる、
Iちゃんの親友です



そう、実は、私の親友Iちゃんは、伊豫田監督の
「お向かい」さんだったんです。

ぺーぺーのADが、巨匠とお話するには、友人をダシに
使うしか、方法がありません。

伊豫田さんは、
「ああ、Iちゃんの、お友達ですか!うちの家内と、
Iちゃんのお母さんは、とても仲がよくてね…」
と、肝心な『ながらえば』の話より、
Iちゃんちとの、「ご近所」話を聞かせてくださいました。

友人Iちゃんつながりのおかげで、
その後、NHKを引退されても、私の書いたお粗末なシナリオに、
意見をしてくださったり、
うちのダンナを、舞台に呼んで下さったり。

伊豫田監督から、シナリオに関して、教えていただいたことは、

「シナリオは、どこかに、”釘”を打っておかなくてはいけませんよ。
その”釘”で、観る人のこころを、ひっかけるんです」

でした。

うまく言えませんが、ドラマの中に登場する、
人間の「愛」と「怖さ」のどちらもあてはまるように思え、
鳥肌が立ちました。



ドラマも、今回の市民音楽劇の舞台もしかり、
やはり、極めている方は、
素晴らしいお人柄が、すべての作品ににじみ出るのね。

当時も、今も、伊豫田さんの魔法の”釘”は、ご健在で、
私は、ひっかかりっぱなしです。


ちなみに、おそるべし、友人Iは、当時も、今も、

「へー、エライひとなんだ、お向かいのおじちゃん。」

お、お、おじちゃん、ゆうなっちゅーの。
しっかり、釘、さしておきます。

パンツと名曲














ニューヨーク 「パンツを下げず、品位を上げよう」キャンペーン




今年は、私のアメリカン・アイドルの優勝者予想は、
見事にはずれ…、いや、私だけでなく、
大多数の人が、大はずれ。
本命のクリスタルは、準優勝、
優勝は、リーくんでした。

そして、リーくんの、デビュー曲は、U2の名曲
「ビューティフル・デイ」。
ボノさま、太っ腹。
そりゃ、ヒットするに決まってるわさ。

それよりも!

今年は、番組前半期の、地方予選で、
すでに、あの「歴史的名曲」が、大ブレイクしました。


『パンツが地面にずり落ちてるぞ 
(パンツ・オン・ザ・グランド/Pants on the Ground) 』 です。

♪ Pants on the Ground
    Pants on the Ground
    Look like a foolish with your Pants on the Ground …

    パンツが、地面にずり落ちてるぞ、
  パンツが、地面にずり落ちてるぞ,
    パンツが地面にずり落ちて、あほに見えるぞ、
 
  歯を金歯にして、帽子をななめにかぶって、
  カッコいいと思ってるだろうが、
  パンツが下がってたら、あほにみえるぞ。
  パンツを、上げなさい。


 
 アトランタ予選で、この、自作の曲で、
 オーデションにやってきたのは、
 62歳の、元・陸軍将軍のラリー・プラットおじーちゃん。

 こちらが、そのオーデションの様子。
 ご覧ください、この、かっこよすぎる、ブレイクダンス。
 私も、大爆笑のすえ、すっかりひと目ぼれ。
         ↓
 http://www.youtube.com/watch?v=Xw0a12geN3Q


 「下げパン」とか、「はみパン」とかなんとか、呼ばれてる、
 若者たちの、Gパンをずり下げたスタイルは、
 日本だけでなく、アメリカでも、カナダでも、
 「だらしなさすぎる」と大人たちから、
 ヒンシュクを買い、社会問題になってたところ、
 ラリー元・将軍のこのHiphopが、たちまち、大ヒット。

 カナダでは、議会で議員さんが歌い、
 グラミー賞では、オープニングを飾り、
 ご本人は、「世直し将軍」と呼ばれ、
 当然、CDデビュー。

 そして、アメリカンアイドルの、決勝戦に、ゲストで登場。
   孫のような「パンツ・ダウン・ダンサーズ」が、かわいらしい。
          ↓
 http://www.youtube.com/watch?v=I-91Vm0pIec
 

 
 かつては、私も、
 ロケに、ずり下げたGパンをはいてくる、
 若い男の子の、カメアシくんを見つけると、
 背後から、そ~っと忍び寄り、
 そのGパンを、さらにひきずり下ろしてあげたものでした。
 (単なるシュミだったため、「世直しディレクター」とは、
  呼ばれませんでした…。)

 ところが、最近は!
 スタッフの年齢層が、グッと上がり、おやじばっっっかりで、
 ずり落ちたGパンどころか、
 若者そのものが、おりません。

 たとえ、背後から、そ~っと忍び寄り、
 Gパンひきずり下ろそうとしても、

 …みんな、お腹でひっかかて、下がらないでしょう。

 
 どなたでもいいので、
 「パンツが、ハラにひっかかってるぞ」
 と、いう名曲作って、ヒットさせて、
 世直ししてください。

 
 





 
 
 
 

 

夜明け と 夜明け前





















世の中、シナリオ通りに行かないものですが、
今度ばかりは、あまりにも、あまりにも、お気の毒すぎる。

クリント・イーストウッド監督、
映画「インビクタス/負けざるものたち」は、
南アフリカのアパルトヘイトを撤廃した、
ネルソン・マンデラ大統領の映画です。

マンデラ大統領、
サッカーワールドカップに出場であいさつできなかったとは、
なんてこった。

もっとも、映画の方は、ラグビーの話です。
アパルトヘイトでは、

「ラグビーは白人」、「サッカーは黒人」

と、決められていたようなものだったのを、ナシにした話。
(W杯開幕前に見ようと思ってたのに、DVDレンタルまだでした。)

つまり、南アフリカが、サッカーのワールドカップの開催地
となったということは、
映画以上の、スポーツ以上の、
歴史的「夜明け」のひとつ。

ま、その事実が、生中継されるわけなので、
あえて、映画にせんでもいいのか、
と思っていたら、選手以上の主役、マンデラ大統領欠席とは…。

(映画でマンデラ大統領役の、モーガン・フリーマンに
 代役してもらうっちゅうのはどう?
 ロングだったらばれんかも…)


マンデラ大統領が、アパルトヘイトを撤廃する前に、

アパルトヘイト撤廃運動で、投獄され、リンチされ、亡くなった、
「スティーブ・ビコ」という活動家がいらしゃいます。

このひとの自伝映画が、
「遠い夜明け(Cry Freedom)」1987年作。
超・ド級の感動作。


ビコを演じたのは、デンゼル・ワシントンです。


もう、この映画を観たあかつきには、

    冒頭のひどすぎるシーンに目が覚め、
           ↓
    世の中、「聖人君子」は、ほんとにいたのだと感銘し、
           ↓
    どんなにひねくれた性格も、ただちに矯正され、
           ↓
    わが身のふしだらさを、反省し、
           ↓
    これまでの人生を、すべて反省し、
           ↓
    民主党には、なぜビコがいないの?と落胆し、
           ↓
    ワールドカップに出場してる南アフリカの選手を
    敬意をはらいたくなり、

           ↓
           ↓
           ↓

    「デンゼル・ワシントン、命」 になるのは、
    まちがいありません。

24 と51










が~ん、が~ん、が~ん!!!
辞めちゃった、辞めちゃった、辞めちゃったっっ!!!

引退しちゃった!!!

…鳩山総理のことでは、ありません。

大リーグ、シアトルマリナーズの、
ケン・グリフィー・ジュニア選手のことです。

イチローが、もっとも尊敬し、
イチローの、大親友でもある、
大リーグの、スーパースター選手。



超・超・弱っちい、マリナーズが、これまで優勝したのは、
たったの、3回ですが、
(しかも、地区優勝。リーグ優勝したことない。)
そのうち、1回は、イチローのおかげですが、
2回は、ジュニアのおかげです。


ここ数年、別のチームに移籍していて、
昨年、地元シアトルに帰ってきて、シアトル市民は、
大喜びでした。

かつての、黄金期に比べると、そうとう調子が悪く、成績不振。
おまけに、もう、40歳。

それでも、
「キッド」とか、「ジュニア」という、あだ名そのまま、
いたずらっ子のような、人柄と、
トレードマークの、悪ガキな笑顔で、
シアトル市民だけでなく、だれからも愛される選手でした。

昨年シアトルに行った時、
"Welcomeback Jr.!!" の垂れ幕を、あちこちで見かけ、
セーフコ球場前には、
ジュニアの背番号24番と、イチローの51番の
Tシャツを着た少年たちが、たくさん並んでいました。


引退の理由は、
「これ以上、チームに迷惑かけられない」
でした。


いつも、おちゃめで、陽気なスーパースターは、
試合の数時間前に、引退を発表し、
球場に姿を見せないまま、辞めてしまいました。

その日の試合、イチローは、ショックを隠せず、
それでも、ジュニアのためにプレゼントしたいと、
劇的なヒットを飛ばし、
なんと、マリナーズ、勝っちゃったよ…。


私が、この、超・超・超・弱っちい、マリナーズの
大ファンである理由は、

1.イチローがいるから
2.シアトルが、地上で2番目に好きだから
3.マリナーズのCMが、超・おもしろいから

です。


2010年、ジュニアが戻ってきた、マリナーズのCMは、
奇しくも、イチローと、ジュニアが、揃って、ご出演でした。

スーパースター、”悪ガキ”ケン・グリフィー・ジュニアと、
スーパースター、イチローの、
コントぶりを、ご覧ください。
    ↓
http://seattle.mariners.mlb.com/video/play.jsp?content_id=7194405&c_id=sea



<訳>

ジュニア: イチロー、ちょっと、ここ座れよ。

イチロー: OK。

ジュニア: 君と、「いっしょにプレーできる機会」 ができて、ほんとに、うれしよ。

イチロー: 同感だよ。

ジュニア: ぼくには、とっても 「意義」 のあることなんだよ。

イチロー: ぼくもだよ。

ジュニア: ところで、そのイス、接着剤つけておいたから。

イチロー: …あんたなら、やるだろうね。



イチロー: ジュニア~っっ!!!