＜スラムドッグミリオネアで彼女役のフリーダちゃん＞
私は、子供の頃から「クイズ」が大好きで、クイズ本を、相当持っていました。
特に、多湖輝先生のベストセラー「頭の体操シリーズ」に、はまりまくり。
当然、ありとあらゆる「クイズ番組」も、みまっくてました。
ええ年こいて、誕生日に、家庭版「クイズミリオネア・ゲーム」を、買ってもらい、
ミリオネアになったこともあります！
（ゲームじゃ、1千万円もらえませんが…）
日本には、数々のクイズ番組に出場し、賞金を稼ぎ、クイズ史上に名を残す、
「クイズ王」と称される方々が、数名、実在します。
この方々は「クイズ王」を経たあと、「プロのクイズ屋さん」となり、
クイズ番組の問題などをつくるお仕事をしていらっしゃいます。
私は、このクイズ王のみなさんを、子供のころから、尊敬しており、いつか、
映画になったらいいのに、
と、思いあまって、
数年前、某・映画のシナリオコンテストに、応募するため、
「クイズ・キング」というシナリオを、丸1年かかって書きました。
結果は、玉砕。
出しても、出しても、落とされる、シナリオコンテストには、
めげませんが、
大ショックだったのは、その翌年、「スラムドッグミリオネア」が
アカデミー賞を受賞したことでした。
ま、内容は、私のシナリオとは、比べ物にはならないとしても、
「クイズをテーマにした映画」という点が、かぶっていたのは、
うれしいやら、くやしいやら。
私が書いた「クイズ・キング」は、タイトルの通り、
クイズ王を目指す少年の話です。
小学5年生の少年が、慕っていた、近所の大学生の「にーやん」は、
クイズ番組の賞金あらし、クイズ番組史上、最多数の優勝歴を持つ
天才「クイズ王」でした。
少年の夢は、自分も、クイズ王になることでしたが、
ある日、その大尊敬する「にーやん」が、姿を消してしまいます。
少年は「自分が、クイズ番組に出場すれば、にーやんは必ず戻ってきてくれる」と信じて、
高校生になってからは、「高校対抗ウルトラクイズ」の常連優勝者、
クイズ番組では、おなじみの顔となり、
実力をつけていきます。
目指すは、にーやんが連覇をはたし、いまだ、記録が破られない
超人気クイズ番組「きみこそクイズ・キング！」に出場し、
自分が「2代目 クイズ・キング」になることでした。
一方、天才「クイズ王」青年は、実は、ヤクザの」長男。
跡継ぎがイヤで、親から逃亡するために、姿を消していましたが、
唯一、じぶんの味方をしてくれていた、ヤクザの幹部から、
「親分が危篤。最後にテレビに出て、顔だけみせてやってくれ」と頼まれ、
縁を切ったはずの父親のために、
再び「きみこそクイズ・キング！」に出場します。
…長くなりましたが、二人はここで、運命のクイズ対決を
果たす、と言った、ストーリーでした。
ストーリーは、さておき、やりたかったことは、
テレビ番組の、使い道です。
「ある特定のひとに、不特定多数が観ているテレビを利用して、
個人的なメッセージを送る」
というように、テレビという媒体を、シナリオに取り入れたかったのです。
出しても、出しても、落とされるシナリオコンテストには、
めげませんが、
大ショックだったのは、
「相撲部屋親方、暴力団員にチケットを…」のニュースです！！
大相撲中継、カメラ前の特等席、「溜席」に座っていた、ヤクザさんたちの目的は、
相撲観戦ではなく、
「ムショにいる、親分に、生中継で、自分たちの元気な姿を見せるため」
だったと、報道されていました。
やってる人が、実在していた…。
今回の報道で知ったのは、
「ムショの中では、大相撲中継と、ニュースだけは、
観ることが許されている」ということ。
…事実は、シナリオより奇なり。
これを利用して、シナリオ書いている方、
残念。遅かったね。
