レベル7 と 想定外















まさか自分の国が、レベル7の国になるとは、
想定外でした。

「レベル7は、言いすぎではないか?」
という意見も、
各国で報じられているようですが、
チェルノブイリと、おそろいにして、25年後に、
もう一回計算してみたらどうでしょう。

いまんとこ、間違いないのは、
40年前、福島原発を作った、東電のおじさんたちの、
とほほ度が、「レベル7」ではないでしょうか。

ヨウ素も、セシウムも、シーベルトも、
さっぱりわかりませんが、
「おばちゃんレベル」の思考でも、

「なんで、非常用の電源を、本体の横に、
しかも、海側に置くの??」

「なんで原発壊れてるのに、電気通さないと、復旧できないように
なってんの??」

か、さっぱりわかりません。

原発がなんぞやということが、わからんくても、
想定できるやないの。


毎日毎日、さっぱりわからんことが、
あまりにも出てくるので、
つい、テレビに向かって、
「なんで?」とつっこみ、おばちゃんしてますが、
ちゃんと答えてくれてたのは、
NHKの水野解説委員でした。

解説委員とは思えないぐらい、
東電のおじさんたちの、とほほぶりを、
ずけずけ指摘していた、その覚悟も、潔いですが、

少なくとも、
一か月前に、水野解説委員が、解説してくれた通りに、
一か月が経過してます。

「もう、水野解説委員の話だけ聞こう」と、
心に決めたとたん、
あんまり出てこなくなっちゃった…。

…ま、これも、想定内です。

私の愛する、水野解説委員は、
名古屋出身、
千種高校、
名古屋大学。
NHKでは、私の尊敬する池上彰さんの
後輩だったそうです。

これは、ここ一カ月で、唯一うれしい、想定外でした。

東北 と 福島 と クラクション















日本はもとより、世界中で、
被災者のための募金活動が行われている中、

「笑えて、アタマよくて、合理的」 と感心したのは、

日系アメリカ人、
Ryan Higa (ライアン・ヒガ)くんの方法です。

"Honk for Japan ホンク フォー ジャパン"
 (日本のためにクラクションを鳴らして!)


ライアンくんとそのお友達は、道端で、車のドライバーたちに、
「日本が好きなヒトは、クラクションを鳴らして!
1回ごとに、ボクが、赤十字に、$10募金します!」
呼びかけました。
            ↓
http://www.youtube.com/user/nigahiga#p/a/u/2/cciUXpITsu0



ご覧の通り、ロサンゼルスのドライバーのみなさん、
ぱぱら、ぱぱら、ぱー、と、暴走族なみに、
クラクションを鳴らしてくれて、
結果、彼らは、$600(6万円弱)寄付することに。

…自腹切るってのに、この
あっけらかんとした、はしゃぎぶり。


「合理的」なのは、このあとです。
最後に本人がコメントしてますが、

「このビデオが、youtubeで、1.000.000回アクセスされたら、
さらに、$600寄付します!」


で、彼は、なにものかというと、

youtubeで、自分のチャンネルを持ち、
友人たちと一緒に、笑える自作コントをアップロードして、
その広告収入で、どっちゃり稼いでいる、
youtube界の人気コメディアン(まだ大学生)。


一石二鳥とはいえ、
「自分の使命」を、最大限に有効利用しているのが、えらい。
キモチだけ先走って、涙して、効率のわるい方法より、
よっぽど合理的。

被災者のみなさんに見せてあげて、かつ、
ACの代わりに、流してあげたらどう?



映像業としましては、

今回ほど、いろんな意味で、
「素人の動画マニアに、負けた」
と、感じたことは、ありません。

あまりにも、情けないですが、
"Honk for Japan"に、何度も、アクセスしてやる。

ライアンくん、破産するぐらい。

TEEHEE!