ガラパゴス と 少女時代



マレーシアで発見(商品名に注目)。Made in China。



前回の、あほあほ地図に、
日本は、「テレビとカメラ」と書いてありましたが、
ことカメラにおいては、身をもって体験しました。

2年前、アメリカに行った時に、自分のホームビデオに、
ワイドレンズと、マイクと、三脚をつけて、
朝から晩まで「ひとりロケ」をしていたら、
街ゆくアメリカ人の、おにーちゃんたちに、"Excuse me, mum"と
一日少なくとも3回は、呼び止められ、

「そのカメラは、Sonyですか?Panasonicですか? へえ、JVCなんですか!」

以下、あれこれあれこれ、根ほり葉ほり、聞かれました。

先月、マレーシアに行った時も、
「いいカメラだね、それSony?」と、自称テレビリポーターのおっちゃんに
声をかけられました。

なんだよ、もぉ、興味あるのは、私じゃなくて、カメラかよっ。ちぇ。
と、思いつつも、Made in Japan を褒められるのは、悪い気はしません。


しかし、それも、ちょっとあやしくなってきました。


確かに、2年前、・・・東日本大震災の前のアメリカでは、街のデカイ看板は、
Sony、Panasonic、Canon、JVC、TOYOTA が並び、

「ふ、まーね」

と、なにも私が褒められてるわけでもなんでもないのに、
妙に、誇らしかった。

ところが、先月のマレーシア。街のデカイ看板は、

Samsung、LG、Samsung、LG、・・・。

「あ、あれ?Sonyは?」

と、なにも私が社員でもないのに、妙に不安になったのです。

街を走る車は、まだTOYOTA車が多かったものの、
ちょっと見慣れぬ車が通ると、HYUNDAIじゃないかどうか、
チェックしたほどです。

・・・すごいわ、韓国。ほんとにすごい。

アシアナ航空のアテンダントさんが、
全員「少女時代」なみの美女だったのも、すごいけど。


おそらく、今頃、アメリカでも、
高速道路にかかげられていた、デカイ看板は、
せっせと取り換えられているに違いありません。

韓国は、国を挙げての政策で、
電化製品、車から、アイドルまで、海外セールスしてるのに比べ、
日本は・・・。

以前、日本のケータイ電話が、
「ガラパゴスケータイ」と呼ばれているのを聞いて、
なんという、うまいネーミング!と、感心しました。

(説明するまでもありませんが、ガラパゴス島は、
「そこだけで進化した、貴重な生物が存在し、そこにしかいない。」
ことから、日本のケータイが、
「国内だけで進化した、多機能ケータイだが、国内でしか通用しない。」
と、いう意味。)

韓国が、世界を相手に商売してるのに対し、
日本は、国内だけで商売していたわけです。

前回も書きましたが、これも「なめとった」がゆえ。



来年あたり、もしアメリカで、撮影してたら、
「Excuse me, mum、そのカメラ、Sonyですか?」
と、まだ、聞かれるだろーか??


一般の日本人が、なにげに、
「ふ、まーね」と言えるモノや、言えるコトは、

なんだろう?? 

ちょっと、真剣に探しとこ。
真剣に探して、見つからんかったら、

「あ、これね、カメラは日本製で、ダサいけど、
私、Koreanで、ムスメは、少女時代のメンバーです。」

と、大うそついたろ。
      ↑
  イチローのことが、ショックで、かなり、ぐれている。
  









3.11 と 9.11





『あほなアメリカ人から見た世界地図』だそうです。




ここ連日、
3.11から、はや、半年、
9.11から、はや、10年、と、
NHKもCNNも、日米ともに、特別番組がOAされています。


半年前の3.11の時は、
編集スタジオにいたのですが、
当然、編集など、ほったらかしで、スタッッフ一同、
津波に飲まれる町の映像をニュースにクギ付けでした。
「これ、実はCGなんです。と、だれか言ってくれればいいのに」
と編集マンが言いました。
福島原発から出てた、煙も含め。

10年前の9.11の時は、
私とADちゃんが、「Pをディナーにご招待」という、
10年に一度あるかないか「P孝行」をしている最中でした。
Pは「おまえらがごちそうしてくれるなんて、気味が悪い、大雪が降る。」と、
イヤイヤ食べてましたが、その時、NYのツインタワーに降ってきたのは、
雪ではなく、飛行機でした。
(「P孝行」なんてするもんじゃありません。)
家に帰ると、ダンナが、CNNにクギ付けで、
「これ、ハリウッド映画じゃないよ」と言いました。


私が思うに、
自然災害か、人災か、歴史の必然なのか、
その、どれであっても、日米共通の原因は、
「なめとった」からじゃないかと思います。

日本人は、自然の脅威も、原発の安全性も、
まちがいなく、なめてました。

「なめる」というのは、
「本当の力や、真実を知らずに、
自分で勝手に判断し、軽んじて評価すること」だそうです。

ピッチャーに打たれると、ショックがデカイのも、
これが原因です。


そして、上の地図を見るとわかるように、
アメリカ人も、なめてます。

ま、これは、まともなアメリカ人が、あほなアメリカ人を
嘆いて作った地図らしいのですが、
不謹慎だとか、モラルだとか、いう以前に、
作った人は、センスがあり、よく計算されています。
(生放送で、テロップに出てもしらんけど)

そもそも、地形が、えらいおおざっぱすぎで、もうそこで表現してる。


一応訳しておきますと、

アメリカは、当然、『おれたちナンバー1』
中東アラブ諸国は、『邪悪』


北朝鮮が、『もっと邪悪』

・・・これは、一名、あたっとる。
あれ、韓国は?


ロシアは、「共産主義」
ヨーロッパ諸国は、「めめしい」
中国は、「いろんな製品を作ってくれるところ」
カナダは、「無人」
南米は、「コーヒーは、たぶんここ」
メキシコは、「洗濯してくれるところ」

・・・・イギリス、くっつけちゃってるし。


オーストラリアは、「カンガルー」
北欧は、「サンタ」
・・・このあたりで、もう、『考えるのめんどくさいあほなアメリカ人』を
表している。
・・・アフリカ大陸、抜けてるし。


そして、日本は、
「テレビとカメラ」


・・・・完全に、なめられとる。



と、言ったら、うちのダンナは、
「え? それって、褒められとるんじゃないの?」
と、言いました。

こういうヒトが、増えると、
世界は平和になります。