『芝浜 』 と 原発




















2011年をしめる噺は、『芝浜』です。

私が、もっとも号泣した噺、
そして、お亡くなりになった、立川談志師匠の十八番です。


『芝浜』_____________

魚屋の、勝五郎さん。人間は悪くないのだが、大酒飲み、
お金をすべて、お酒につかいはたし、借金もかえせないまま、
仕事にも行かず、酒三昧の、年の暮れ。

ふがいない亭主に、とうとうブチキレた、おかみさん、
真夜中にたたきおこし、
「いいかげんにおし!さっさと魚河岸に行って、仕事しておくれ!」
と、追いだします。

酔いもさめぬまま、しぶしぶ出かける勝五郎さん。
真夜中のため、魚河岸もまだ、開いておらず、
仕事のしようもありません。

しかたなく、「芝の浜」で、キセルを吸いながら時間をつぶします。

海水で顔を洗っていると、海岸になにやら、ひっかかっているものを発見。
キセルで、引き寄せてみると、42両の大金が入った、革の財布でした!

あまりの大金に、すっかり酔いも覚め、財布をふところにしまいこみ、
逃げるようにうちへ帰ります。

「おっかあ、喜べ!これだけあれば、借金も返せるし、年も越せる!
拾ったもんは、オレのもんだ。さあ、飲むぞ!酒だ、肴だ!」

と、舞い上がり、また、お酒を飲んで、超・ごきげんで、
寝てしまった、勝五郎さん・・・。

「あんた、起きなさいってば!いいかげんにおし!
さっさと、魚河岸に行って、仕事しておくれよ!」

という、おかみさんの声で、再びたたき起こされます。

勝五郎 「なに言ってんだ、うちには、さっき拾ってきた42両があるじゃねーか!」
おかみさん 「なに寝ぼけてんだい? 42両を拾った? そんな夢みてたのかい?」
勝五郎 「へ?夢? そんなわけねえ! その証拠に、ここに買った酒があるじゃねーか.」
おかみさん 「ばかだねあんたは!!42両は、夢だけど、そのお酒は、現実なんだよ!
こんなにお酒買っちゃって、いったい、どうやって払うつもりだい?!」

・・・・・・・ 以下、つづく。
ここからは、故・談志師匠の、「フツーのおかみさん」になりきった、
熱演をごらんください。


この噺には、
「勝五郎さん」、「おかみさん」の他に、
もうひとり、隠れキャラの、「大家さん」が登場します。

「大家さん」は、おかみさんの話の中に、ちらっと登場するだけなので、
どんな容貌で、どんな性格なのか、ほとんどわかりません。
しかし、大家さんの、たった一言が、
あわや、人としての道を踏み外しそうになった、
この夫婦の人生に、「大どんでん返し」をはかるのです。

談志師匠は、
この、最重要人物である、「大家さん」に、
あえて、キャラをつけて演じませんでした。

また、『芝浜』の、ほとんどが、
「だめだめ亭主を更生させた、立派なおかみさんの話」みたいな、
夫婦愛の美談として、描かれているのにもかかわらず、
談志師匠だけは、おかみさんを、
「どこにでもいる、フツーのおばちゃん」として演じました。
私は、談志師匠は、この「大家さん」を、
おかみさんのようなフツーの庶民が、
だれでも持っている、
「良心」として、
表現したかったのではないかと思えてなりません。

多くのヒトが、談志師匠の『芝浜』を絶賛するのは、
いざ、悪事をはたらこうとしても、小さな「良心」がそれを阻止してしまう、
ワルになりきれない、庶民な自分と、重ねるからだと思います。

今の、日本のエライ、おじさんたちに
足りないのものこそ、「大家さん=良心」だと思います。

日本は、原発事故で、まちがいなく、ヒトとしての道を踏み外しました。

高度成長期と、バブルで、調子に乗って舞い上がり、
原発を安全だ、推進だと、
まるで「夢」のようなことを、言い続けてきた、
日本のエライおじさんたちの、心の中には、

『ばかなこと言っちゃいけねえ、うそついちゃいけねえよ。
 そんなもの持ってちゃ、命にかかわる。
 とにかく、自分の亭主(自分の国)が大事だったら、そんなもん、
 なかったことにするんだよ。』

と、言ってくれる「大家さん」が、なぜ、現れなかったのか。
目先の大金が、そんなに大事だったのか。

フツーのおばちゃんがいくら考えても、
納得できる答えはみつからないまま、
2011年が、終わろうとしています。


ちなみに、42両は、今のお金に換算すると、約420万円。

私は、もし、帰り道にそんなもの拾ったら、
勝五郎さんと同じく、拾ったもんは、私のもんだと言い張り、
うはうはで、札束を数え、
ひきとめる「大家さん」の口を、ガムテープでふさぎ・・・
という気、まんまんでした。

3.11以来は、

もし、そんなもん拾ったら、警察にも届けず、
そのまま、被災地に届けようと思っています。

私の中の「大家さん」が、
「名古屋で地震がおこらず、浜岡原発が爆発しなかったのは、夢だったんだよ」
と、言い続けているからです。


「自分で稼いだ420万円じゃないんかいっ?!」
と、つっこまれるところですが、

そんな気の遠くなることよりも、先に、

被災地の子どもたちがたくましく成長し、

だめだめなエライおじさんたちに代わって、

日本を復興してくれることを、信じたいと思います。



「おっと、もう、原発はよそう。
   また、夢になるといけねーからな。」


以上、『芝浜』、ゆみバージョンでございました。

♪ テケテン

インディカ と日本晴


















マレーシアの激うまナシゴレン(2011・9月ゆみ撮影)



フツーの日本人が、世界に自慢できるものはなんぞや、
と、日々考えていたところ、
「これだ!」というものが見つかりました。

・・・というか、あまりにも身近すぎて、しかも、ちっこすぎて、
うっかり、見落としてました。


それは、「お米」です。


日本で暮らしていたことのある、アメリカ人の友人は、
アメリカで、わざわざ私に、
中華と和食が一緒になったようなレストランへ連れて行き、
「白いゴハン」を食べさせ、

「このゴハン、どう思う?」と聞くので、
「・・・っていうか、これは、ゴハンと呼んでは、いかん。」
と答えたら、

だろだろ?と、言いながら、ウェーターさん呼びつけ、

「日本人が、こんなのゴハンじゃないと言ってるぞ。
日本のゴハンは、もっとふっくらしてて、モイスチャーなんだぞ。
ちゃんとした、ゴハンだせよー。」

と、うれしそーに、勝手に訳して、いちゃもんつけてました。


だいたい、あれは、ジャポニカ米ではなく、インディカ米だったので、
どうやって炊こうが、ふっくらも、モイスチャーも、ムリです。
インディカ米が悪いのではなく、レストランが悪いのではなく、
アメリカの中途半端なレストランで、
日本のゴハンを求める、私の友人が悪い。


お米は、大きく分けると3種類あります。
日本人がふだん食べている「ジャポニカ米」、
チャーハンやナシゴレンにすると、激ウマの長粒米「インディカ米」、
ジャポニカ米と、インディカ米の中間で、リゾットにぴったりな「ジャバニカ米」。

ジャバニカ米は、その名の通り、「ジャバ」で作られていたらしく、
希少品種のため、まだ、食べたことがありません。


というわけで、
いろーーーーーんな理由を省略し、結論から言いますと、
TPPに参加しても、日本の米農家は大丈夫です。

もっというと、すんごい困るのは農協だけで、米農家は大丈夫です。
(詳細は、山下一仁著・「農協の陰謀」)


世界で一番生産されているのは、「インディカ米」です。8割ぐらい。
ジャポニカ米は、2割。

日本の農家を守るべく、輸入米に800%の関税が
かかっていますが、
たとえ関税ゼロで、10キロ500円ぐらいで売られていても、
炊飯器で、うまく炊けないインディカ米を買わないでしょう。


農産物は、「丹精こめる」だけでは、おいしいものは作れません。
その作物にあった、条件が一番重要です。
同じジャポニカ米でも、日本産のお米と、
カルフォルニア産や、タイ産のお米では、
同じ味にはなりません。


また、日本は、「お米信仰」というものがあります。
「お・こめ」「ご・はん」と、いちいち敬語になっているのも、
「ごはんつぶを残すと、バチがあたる」と、
子どもの頃から、脅され続けてきたのも、その例です。


日本のお米は「ベンツ」にたとえられますが、まったくその通り。
これまで、ベンツの味しか知らない日本人が、
インドのタタモータースの、軽自動車が輸入されてきても、
「へえ、珍しいね」だけで、買わないでしょう。


約20年前の、米不足事件の時をはっきり覚えています。

おばちゃんたちが、行列を作って並んでいたのは、
「おひとりさま一袋限定」の、
日本産「こしひかり」「あきたこまち」で、
せっかく輸入した、輸入米の列には、
「インディカ米で、おいしいカレーを作ろう!」
のキャンペーンのポップの旗だけが、
さみしく揺れていました。

ちなみに、当時、大学生だった私は、
それをテーマに卒論を書くハメになったため、
「おまえは、タイのスパイじゃないのか?!」
と思われるぐらい、
ありとあらゆるスーパーで、輸入米の列を、
こっそり偵察していたのです。


おそらく、「政治」や「経済」などから、はるかにかけ離れたところ、
雲の上あたりに、「日本米」は位置しているのです。
日本の米農家を守るのは、JAではなく、
無意識に備わってしまっている、
日本人ひとりひとりのDNAだと思います。

海外に、アメリカに、「日本産の日本米」が、ばんばん輸出され、
日本米の味が知れ渡れば、
日本の自慢は、「アニメ」の次ぐらいになるんじゃないでしょうか?

そしてまた、安いインディカ米が輸入され、大喜びするのは、
一部の、外食産業でしょう。
お店の、チャーハンや、パエリアが、
本物のインディカ米で作られるなら、私も、大喜び。


TPPには、マレーシアも加盟しているため、
マレーシア在住の友人も、おいしい日本米が、
手軽に手に入ります。



私も、友人のために、
5kgのお米をかついで、飛行機に乗る必要はなくなりそうです。

ああ、もう、ほんとにほっとした。
機内で、袋破れちゃって、お米ばらまいたら、
どーしよーかと、心配でした。
めちゃ、迷惑な日本人やないか。
これだけの理由でも、TPP賛成。


海外のみなさん、
もし、日本米がそちらに輸出されたあかつきには、
おなじみのインディカ米に、ちょっと近い感じのする
「日本晴」から、試してみては、いかがでしょうか?















アラブの狂犬 と キャット










きんきらきんのガンには
「私の支配下において太陽は沈まない」って書いてあったらしい・・・




一国のトップが、あんな悲惨な映像を、世界中に流され、
カダフィ大佐の人生とは、なんだったんだろう??

お若い時は、ご本人が、無血クーデターで、自分の国をなんとかしようと
思ってたヒトは、血まみれの哀れな姿で、
最期をむかえたのね。

やっぱり人間、お金と地位を獲得して、
ちやほやされると、どーかなっちゃうのね。

自分はどーなるか、試してみたいので、
どなたか、大金と地位と、
「ゆみボーイズ」で、私をとり囲んで、
ちやほやしてみてください。


カダフィだろうが、フセインだろうが、ビンラディンだろうが、
あーゆー映像は、よろしくないとは思いますが、
リビアの人々は、「自由と民主化」の春で、沸き立っています。

当然、日本に住んでいては「自由を取り上げられる」という、
抑圧と怒りを、死活問題で感じることはないため、
「リビアの人々の気持ちがわかる」
なんてことは、言えませんが、

ひとつだけ、「それは、ひどすぎる!」と、
大いに共感できる事件がありました。

数か月前、
まだ、カダフィ大佐が、強気で逃亡中に、
いよいよ、家宅捜索が行われた時、
豪邸の中から、財宝やらなんやら、たくさん見つかりました。

その中に、
Pussy Cat Dollsの、ニコールちゃんが、セクシーポーズをきめている、
生写真が、発見されたそうです。

ゴシップ記事によると、
カダフィ大佐の息子が、Pussy Cat Dollsの大ファンで、個人的に、
コンサートだか、パーティーだ開催した時に撮った写真だとか。

そりゃ、国民、怒るわ。

国民には、いろんなこと規制しといて、
自分らだけ、Pussy Cat Dolls!

だいたい、アラブ圏やイスラム圏は、服装が宗教的に問題になり、
ビヨンセですら、マレーシアや、エジプトのコンサート、中止に
なってるってのに、
自分らだけ、Pussy Cat Dolls!
一国のトップが、Pussy Cat Dolls!
よりによって、Pussy Cat Dolls !


私が、リビアの男子に生まれてたら、
命がけで、戦います。

アラブの狂犬がいなくなった今、
リビアの人たちが自由に、
どんな音楽も、Pussy Cat Dollsのビデオも、
楽しめる国になりますように。

Pussy Cat Dollsは、ジョセフ・カーン監督の、このビデオが、おすすめです。


http://www.youtube.com/watch?v=K0K46C82v9o


ともあれ、

悪事を働いて、逃亡しようと思っている、大物のヒトは、
いつ家宅捜索されてもいいように、
AKBの写真とか、
ちゃんと、お片づけしてから逃亡しましょう。

ガラパゴス と 少女時代



マレーシアで発見(商品名に注目)。Made in China。



前回の、あほあほ地図に、
日本は、「テレビとカメラ」と書いてありましたが、
ことカメラにおいては、身をもって体験しました。

2年前、アメリカに行った時に、自分のホームビデオに、
ワイドレンズと、マイクと、三脚をつけて、
朝から晩まで「ひとりロケ」をしていたら、
街ゆくアメリカ人の、おにーちゃんたちに、"Excuse me, mum"と
一日少なくとも3回は、呼び止められ、

「そのカメラは、Sonyですか?Panasonicですか? へえ、JVCなんですか!」

以下、あれこれあれこれ、根ほり葉ほり、聞かれました。

先月、マレーシアに行った時も、
「いいカメラだね、それSony?」と、自称テレビリポーターのおっちゃんに
声をかけられました。

なんだよ、もぉ、興味あるのは、私じゃなくて、カメラかよっ。ちぇ。
と、思いつつも、Made in Japan を褒められるのは、悪い気はしません。


しかし、それも、ちょっとあやしくなってきました。


確かに、2年前、・・・東日本大震災の前のアメリカでは、街のデカイ看板は、
Sony、Panasonic、Canon、JVC、TOYOTA が並び、

「ふ、まーね」

と、なにも私が褒められてるわけでもなんでもないのに、
妙に、誇らしかった。

ところが、先月のマレーシア。街のデカイ看板は、

Samsung、LG、Samsung、LG、・・・。

「あ、あれ?Sonyは?」

と、なにも私が社員でもないのに、妙に不安になったのです。

街を走る車は、まだTOYOTA車が多かったものの、
ちょっと見慣れぬ車が通ると、HYUNDAIじゃないかどうか、
チェックしたほどです。

・・・すごいわ、韓国。ほんとにすごい。

アシアナ航空のアテンダントさんが、
全員「少女時代」なみの美女だったのも、すごいけど。


おそらく、今頃、アメリカでも、
高速道路にかかげられていた、デカイ看板は、
せっせと取り換えられているに違いありません。

韓国は、国を挙げての政策で、
電化製品、車から、アイドルまで、海外セールスしてるのに比べ、
日本は・・・。

以前、日本のケータイ電話が、
「ガラパゴスケータイ」と呼ばれているのを聞いて、
なんという、うまいネーミング!と、感心しました。

(説明するまでもありませんが、ガラパゴス島は、
「そこだけで進化した、貴重な生物が存在し、そこにしかいない。」
ことから、日本のケータイが、
「国内だけで進化した、多機能ケータイだが、国内でしか通用しない。」
と、いう意味。)

韓国が、世界を相手に商売してるのに対し、
日本は、国内だけで商売していたわけです。

前回も書きましたが、これも「なめとった」がゆえ。



来年あたり、もしアメリカで、撮影してたら、
「Excuse me, mum、そのカメラ、Sonyですか?」
と、まだ、聞かれるだろーか??


一般の日本人が、なにげに、
「ふ、まーね」と言えるモノや、言えるコトは、

なんだろう?? 

ちょっと、真剣に探しとこ。
真剣に探して、見つからんかったら、

「あ、これね、カメラは日本製で、ダサいけど、
私、Koreanで、ムスメは、少女時代のメンバーです。」

と、大うそついたろ。
      ↑
  イチローのことが、ショックで、かなり、ぐれている。
  









3.11 と 9.11





『あほなアメリカ人から見た世界地図』だそうです。




ここ連日、
3.11から、はや、半年、
9.11から、はや、10年、と、
NHKもCNNも、日米ともに、特別番組がOAされています。


半年前の3.11の時は、
編集スタジオにいたのですが、
当然、編集など、ほったらかしで、スタッッフ一同、
津波に飲まれる町の映像をニュースにクギ付けでした。
「これ、実はCGなんです。と、だれか言ってくれればいいのに」
と編集マンが言いました。
福島原発から出てた、煙も含め。

10年前の9.11の時は、
私とADちゃんが、「Pをディナーにご招待」という、
10年に一度あるかないか「P孝行」をしている最中でした。
Pは「おまえらがごちそうしてくれるなんて、気味が悪い、大雪が降る。」と、
イヤイヤ食べてましたが、その時、NYのツインタワーに降ってきたのは、
雪ではなく、飛行機でした。
(「P孝行」なんてするもんじゃありません。)
家に帰ると、ダンナが、CNNにクギ付けで、
「これ、ハリウッド映画じゃないよ」と言いました。


私が思うに、
自然災害か、人災か、歴史の必然なのか、
その、どれであっても、日米共通の原因は、
「なめとった」からじゃないかと思います。

日本人は、自然の脅威も、原発の安全性も、
まちがいなく、なめてました。

「なめる」というのは、
「本当の力や、真実を知らずに、
自分で勝手に判断し、軽んじて評価すること」だそうです。

ピッチャーに打たれると、ショックがデカイのも、
これが原因です。


そして、上の地図を見るとわかるように、
アメリカ人も、なめてます。

ま、これは、まともなアメリカ人が、あほなアメリカ人を
嘆いて作った地図らしいのですが、
不謹慎だとか、モラルだとか、いう以前に、
作った人は、センスがあり、よく計算されています。
(生放送で、テロップに出てもしらんけど)

そもそも、地形が、えらいおおざっぱすぎで、もうそこで表現してる。


一応訳しておきますと、

アメリカは、当然、『おれたちナンバー1』
中東アラブ諸国は、『邪悪』


北朝鮮が、『もっと邪悪』

・・・これは、一名、あたっとる。
あれ、韓国は?


ロシアは、「共産主義」
ヨーロッパ諸国は、「めめしい」
中国は、「いろんな製品を作ってくれるところ」
カナダは、「無人」
南米は、「コーヒーは、たぶんここ」
メキシコは、「洗濯してくれるところ」

・・・・イギリス、くっつけちゃってるし。


オーストラリアは、「カンガルー」
北欧は、「サンタ」
・・・このあたりで、もう、『考えるのめんどくさいあほなアメリカ人』を
表している。
・・・アフリカ大陸、抜けてるし。


そして、日本は、
「テレビとカメラ」


・・・・完全に、なめられとる。



と、言ったら、うちのダンナは、
「え? それって、褒められとるんじゃないの?」
と、言いました。

こういうヒトが、増えると、
世界は平和になります。

ラジオ と 鶴舞図書館




















近所の穴場です。



まだ6月なのに、35℃とは、なんてこった・・・。

外より、中の方が暑苦ぢー。

特に、テレビは、ごちゃごちゃしたスーパーも、
ハデなSEも、BGMも、画面も音声も、暑苦ぢーので、
もう、つけるのやめにしました。
(ついでに、作るのもやめたい・・・)

そして、ラジオにしました。
PCで聴く、FMラジオ。
昨年あたりから、日本のFM・AMラジオとも、
Radiko(ラディコ)とかいうシステム?で、インターネットでの配信が、
ぼちぼちはじまり、3.11の地震のあとには、
地域も拡大されているようです。
スマートフォン用のアプリもあるみたい。

ただ、まだ、確立されていないようで、
なんかだか、うまく聴けなかったり、
聴けたけど、大阪のラジオ局の関西弁のトークだったりと、
よくわからんくって、それで、汗かいて、暑苦ぢーくなってくる。

世の中、不思議なもので、

自転車で5分のところにある、FM愛知が、PCで聴けないのに、
海外のラジオのほとんどが、
ぽんっと、聴けるようになってます。

そこで、はまってしまったのは、
NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)という、
アメリカの、公共ラジオ局。
もう、わが社の「避暑地」ってカンジ。


この局のウェブサイトに、「First Listen」という、
日本では、考えられない、大盤振る舞いなコーナーがあります。

いわゆる「レコード批評」で、ニューアルバムの批評に加え、
そのニューアルバムが、一枚丸ごと、全曲、視聴できるんです。
Hiphop、Rock、ジャズから、クラシックまで、オールジャンル。
(もちろん、紹介されてから、発売日までの間)


これ視聴しだすと、かる~く、一日が、パーになるので、
これは、おいといてぇ、

Music→ Listen→ "All Songs 24/7 Music Channel"  をクリックすると、
丸一日、音楽だけ、流れっぱなし。
(24時間7日間、つまり年中無休という意味らしい)

これが、とっても、涼しい。
湿気のない曲ばかり。
しかも、厳選してます、ってカンジ。
(この局の、上半期のベストアルバムベスト10を見ると、はーっと感心しちゃう)


いくら私が、ミーハー洋楽ネイティブでも、
夏場は、ヒット曲に、うんざりしてくるのですが、
この局は、選曲するヒトのセンスが良いのか、
日本のラジオ局が、ダサすぎるのか、
とにかく、
冷たいお茶漬けを、さらさらーと、食べてるカンジで、
さらさらーと、聴けます。
   ↓
http://www.npr.org/music/allsongs247/


また、もっと、簡単に利用できるのが、ちまたで人気の、
Accu Radio(アキュレディオ)という、インターネットラジオ。
   ↓
http://www.accuradio.com/

・・・おいおい、こんなんばっかりできたら、CD屋さんがつぶれるどころか、
iPodもいらんやないか。



んで、「鶴舞図書館」は、なにかというと、
私にとっては、
名古屋で一番の、「外の避暑地」です。


自転車で5分、
鶴舞公園の緑の中にあり、昔ながらの風情があり、
たたずまいが、すでに、涼しい。
行く途中にある、せせらぎも涼しいし、
中も、もちろん、静かで、涼しい。

サラリーマンのみなさん、
今日もまた、
地下のスガキヤで冷やし中華食べて、
1FでCD借りて、落語のビデオ観て、
2Fで、デスクによだれたらして、昼寝してました。

いや、私は、ほれ、資料さがしに・・・。汗。

土曜日 と コメディアン

















































メルトダウン以来、どんなニュースをみても、
ちょっとやそっとじゃ、驚かなくなってしまいました。

できることなら、明るく笑えるニュースで驚きたい。

と、思っていたところ、
驚愕なニュースを発見してしまいました。

アメリカで30年以上続く、長寿コメディ番組、
「Saturday Night Live」の日本版、
「サタデー・ナイト・ライブ JPN」が、
6/4から、フジテレビで放送されるというのです。

腰がぬけるほど、喜んだのですが、
その記事を、よーく読むと、

「司会は、さんまさんと、今田耕二さん」

なぬ???

今度は、アゴがはずれたまま、固まりました。

つまり、アメリカで放送されているものを、
そのまま放送するのではなく、
吉本興行が、提携を結び、フォーマットを使わせてもらい、
日本バージョンに作り直したものが、放送されるそうです。


詳しい記事は、これ。
http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY201001090187.html


最近でこそ、番組の一部は、Youtubeなどで観られますが、
日本では、いまだに、本家の番組そのものは、観られません。

ところが、日本でも、ずいぶん前から、
番組の中の、人気コーナーが、映画化されたものが、
レンタルビデオ屋さんにおいてあるんです。

「SNL、見たことない」という方も、
番組の人気コーナーを映画化した、
「ブルースブラザーズ」を知らない人はいないでしょう。
私が、若い時に、はまったのは、「ウェインズワールド」です。


SNLは、コメディアンの登竜門です。

ブルースブラザーズのお二人や、
マイク・マイヤーズをはじめ、
私の大好きな、ウィル・スミスも、クリス・ロックも、
ウィル・ファレルも、ジミー・ファローンも、この番組出身です。

番組の、オープニングコールは、
「Live from New York, it's Saturday Night!」ですが、

日本版では、

「ライブフロム、東京、イッツ、サタデーナイト!」

と、言う、予定らしい。さんまさんが??

私は、吉本興行も、吉本の芸人さんも、
「日本の誇り」とまで思っていますが、

日本で、この番組のコピーは、難しいと思います。

なぜなら、日本には、

SNLの、目玉である「政治ネタのブラックジョーク」で、
いろんな政治家をおちょくったり、
政治家自身が生出演したりする、土壌がないからです。

ブッシュ元大統領も、オバマ大統領も、
クリントンさんも、ペイリンさんも、
おちょくられてましたが、
ご本人たちは、怒るどころか、
自分がネタにされたことについて、それを上回るくらいの、
気の利いたコメントを、笑って述べてました。

この番組に、太刀打ちしないと、
政治家としてなめられる、といった土壌があるから、
成り立っているんじゃないかと思います。


また、日本の視聴者が、
「不謹慎だ」とクレームつけずに観てくれるでしょうか。
特に、この非常時に。

ニュースのパロディで、
「アップルコンピューターが、だれもが簡単に使える、
新しいPCを開発しました。あの、ゴア副大統領も使えます。」

ぐらいのことを、フツーにできないと、SNLとはいえません。


・・・ひょっとしたら、やるつもりかしら?

・・・さんまさんや、今田くんが、管総理とかのマネして、
国会中継のパロディとか、やるんかしら???

もしそうなら、政治家のみなさんは、
そうとう鍛えられる、よい機会かも。
あいまいなこと言ってたら、
吉本の芸人さんに容赦なく、つっこまれる。

被災地の人たちが、せいせいするぐらい、
つっこんでもらいたい。
(ちなみに、最初のゲストは、小泉・元総理の予定だそうです。)

とにかく、

「サタデー・ナイト・ライブ」日本版の、放送開始記念に、
伝説の傑作コント、
故・ジョン・べルーシー(ブルースブラザーズ)の
「サムライ・デリカテッセン」を、
      ↓
http://www.youtube.com/watch?v=OxZt4Kxj2cE

ぜひ、再現してもらいたい。

メルトダウン と 想定内















ただごとではない3S ゆみ撮影



まさか、当日、福島原発が、メルトダウンしてたとは、
…だれが考えても、想定内でした。


上の写真は、3/15に撮ったものですが、
CNNのアンダーソン・クーパーと、サンジャヤ先生と、
もうひとり(名前忘れた)が、
3人そろって、日本にすっ飛んできたってことが、
もう、ありえんことで、

「ああ、もう、日本は終わったんだな」
と、思わず、撮ってしまいました。

どれぐらい、ありえんかというと、
ガガと、ビヨンセと、シャキーラが、
3人そろって、うちに遊びにくるぐらい、ありえません。


ほんとに、「終わってる」のは、
毎日、毎日、国会中継で、
「言った」「言わん」 「おまえのせいだ」、
「責任をとって辞めろ」ともめてるおっさんたち。

東電の社長も、
「責任をとって辞めます」と言ってましたが、
私は、40年以上も生きていて、いまだにわからんのが、
「責任をとって辞める」という、慣習です。

子どもの頃、
プロ野球の監督が、テレビで、
「チームを優勝させられなかった責任をとって、辞めます」
と言ってるのを見て、

「責任とるって、優勝させることじゃないの???」

と、言ったら、オトナに、
「オトナになったらわかるよ」と言われましたが、

オトナなんかとっくに超え、おばちゃんになった今でも、
まったくわかりません。

私のような、反抗的な子どもと違って、
素直な良い子たちは、
「ふーん、責任とるときは、辞めればいいんだ」
と、思ったまますくすく育って、社会人してるんだろーか??


私事ではありますが、
原発が爆発した日、
「ああ、ほんとに、これで、終わったな」
と思うことが、我が家でもありました。

20年も生きている、うちの化けねこが、病気で死にかけ、
お医者さんに「今日がヤマです」と言われたことです。

当然、死ぬのが、想定内だったのですが、

ところが、どっこい。
通院しながらも、いまだ、生き延びてます。
シュワルツネッガーかっ。


「これまで20年も、うちで悪事をはたらきながら、
寝て、食べてるかだけの、おまえが生き延びて、
なんにも悪いことしてない福島の牛たちが死んじゃうなんて、
申し訳ないと思えよっ。」

と、ねこに、コンコンといい聞かせていたら、
想定外の、莫大な治療費が、
飼い主にまわってきてました。

想定外の治療費でも、生き延びちゃっている以上、
飼い主としての責任をとって、治療は辞めれません。

責任をとって、辞めれるヒトがうらやましい。

でも、うちは、
さっそく、工程表を…じゃなくて、家計を
大幅に見直すもんねー。

レベル7 と 想定外















まさか自分の国が、レベル7の国になるとは、
想定外でした。

「レベル7は、言いすぎではないか?」
という意見も、
各国で報じられているようですが、
チェルノブイリと、おそろいにして、25年後に、
もう一回計算してみたらどうでしょう。

いまんとこ、間違いないのは、
40年前、福島原発を作った、東電のおじさんたちの、
とほほ度が、「レベル7」ではないでしょうか。

ヨウ素も、セシウムも、シーベルトも、
さっぱりわかりませんが、
「おばちゃんレベル」の思考でも、

「なんで、非常用の電源を、本体の横に、
しかも、海側に置くの??」

「なんで原発壊れてるのに、電気通さないと、復旧できないように
なってんの??」

か、さっぱりわかりません。

原発がなんぞやということが、わからんくても、
想定できるやないの。


毎日毎日、さっぱりわからんことが、
あまりにも出てくるので、
つい、テレビに向かって、
「なんで?」とつっこみ、おばちゃんしてますが、
ちゃんと答えてくれてたのは、
NHKの水野解説委員でした。

解説委員とは思えないぐらい、
東電のおじさんたちの、とほほぶりを、
ずけずけ指摘していた、その覚悟も、潔いですが、

少なくとも、
一か月前に、水野解説委員が、解説してくれた通りに、
一か月が経過してます。

「もう、水野解説委員の話だけ聞こう」と、
心に決めたとたん、
あんまり出てこなくなっちゃった…。

…ま、これも、想定内です。

私の愛する、水野解説委員は、
名古屋出身、
千種高校、
名古屋大学。
NHKでは、私の尊敬する池上彰さんの
後輩だったそうです。

これは、ここ一カ月で、唯一うれしい、想定外でした。

東北 と 福島 と クラクション















日本はもとより、世界中で、
被災者のための募金活動が行われている中、

「笑えて、アタマよくて、合理的」 と感心したのは、

日系アメリカ人、
Ryan Higa (ライアン・ヒガ)くんの方法です。

"Honk for Japan ホンク フォー ジャパン"
 (日本のためにクラクションを鳴らして!)


ライアンくんとそのお友達は、道端で、車のドライバーたちに、
「日本が好きなヒトは、クラクションを鳴らして!
1回ごとに、ボクが、赤十字に、$10募金します!」
呼びかけました。
            ↓
http://www.youtube.com/user/nigahiga#p/a/u/2/cciUXpITsu0



ご覧の通り、ロサンゼルスのドライバーのみなさん、
ぱぱら、ぱぱら、ぱー、と、暴走族なみに、
クラクションを鳴らしてくれて、
結果、彼らは、$600(6万円弱)寄付することに。

…自腹切るってのに、この
あっけらかんとした、はしゃぎぶり。


「合理的」なのは、このあとです。
最後に本人がコメントしてますが、

「このビデオが、youtubeで、1.000.000回アクセスされたら、
さらに、$600寄付します!」


で、彼は、なにものかというと、

youtubeで、自分のチャンネルを持ち、
友人たちと一緒に、笑える自作コントをアップロードして、
その広告収入で、どっちゃり稼いでいる、
youtube界の人気コメディアン(まだ大学生)。


一石二鳥とはいえ、
「自分の使命」を、最大限に有効利用しているのが、えらい。
キモチだけ先走って、涙して、効率のわるい方法より、
よっぽど合理的。

被災者のみなさんに見せてあげて、かつ、
ACの代わりに、流してあげたらどう?



映像業としましては、

今回ほど、いろんな意味で、
「素人の動画マニアに、負けた」
と、感じたことは、ありません。

あまりにも、情けないですが、
"Honk for Japan"に、何度も、アクセスしてやる。

ライアンくん、破産するぐらい。

TEEHEE!

セカチュー と 「極東」


















「来年度から、学習指導要領が変わり、
小学校では、地球儀を使って、
授業が行われることになりました」

と、いうのが、ニュースになってましたが、

何も、高い地球儀買わんでも、こーゆー地図でいいじゃんよ。

「セカチュー」
という日本映画がありましたが、
日本は、中心ではなく、端っこの「極東」です。

日付変更線を基準にすれば、
東の端っこにある日本が、一番初めに朝が来るわけだから、
その順番で、国が並んでいれば、
「日本は夜になるころ、ヨーロッパは昼で、アメリカはまだ朝」と、
時差も計算もしやすい。

こーゆー地図を、
子どもの頃から見せておけば、
「日本って、こんなに小さくて、しかも、端っこだゼヨ」と
坂本龍馬くんも、増えてたろうに。


そして、

こーゆーグループを、
子どもの頃から見せておけば、
日本人のグラミー賞受賞者も、さらに増えるだろうに。

日・韓・フィリピンと、全員が、アジア系3世の4人組、
エレクトロニカ・Hiphopグループ、
『Far East Movement ファーイースト・ムーブメント(極東情勢)』

ラップは、日系のニシムラくん。

昨年、ビルボードNo.1、という、快挙を成し遂げています。
今や、「ガガさまも大絶賛!」で、MTVで、流れっぱなし。

このコたち、なにが、えらいかというと、
この、礼儀正しい、アジア人ぶりです。
     ↓
 http://www.youtube.com/watch?v=WYQpZIkNpq0

ワルでなんぼの、Hiphop界で、
「ワル」をウリにせず、自分たちのDNAで、
勝負しているところが、えらい。


日系の若者が、アジア系仲間で結託し、
「セカチュー」で活躍しているのを見ると、
実に、喜ばしい。

それなのに、端っこの日本では、

純・日本人のおやじたちが、同じ党の中で仲間割れし、
「ジコチュー」で政治しているのを見ると、
実に、なさけない。
しかも、「ワル」をウリにしちゃってるおやじもいる。


日本人が、「極東情勢」を知らないのは、
MTVを見ていないからではなく、
子どもの頃から見ている世界地図が、
日本中心だから、
いかんのではないだろうか??

銃 と ゴマ粒














先日、映画「ソーシャルネットワーク」を観て、
これまで、なんとも思っていなかった(むしろ苦手だった)
デビッド・フィンチャー監督の、ありとあらゆる意味での、
「得も言われぬ底知れぬ力」に、
すっかり感服していたところ、

そのFacebookで、集まった人々が、エジプトを革命しちゃった。

「ソーシャルネットワーク」の中で、
「ボスニアには、道路はないけど、Facebookはあるのね」
というセリフがありました。

その一言は、
ありとあらゆる意味に受け取られ、

「希望」も「絶望」も、
「自由」も「不自由」も、
「つながり」も「無縁」も、
「過去」も「未来」も、
「平和」も「陰謀」も、
全部、含まれていると思いました。
(そこまで思わせたフィンチャー監督がすごい)


「得も言われぬ底力」は、映画だけでなく、
現実そのままのテレビの映像にも、現れていました。

デモのはじめの方の、
ラクダ乗りまわし、わーわー言いながら銃を振り回して、
デモ隊を追っ払う、軍隊の映像よりも、

ムバラク大統領辞任する直前に、
あの大きな広場に、ゴマ粒ぐらいの大きさの人たちが、
じりじり、じりじり、増えていく様子をとらえた、
CNNのフカンの定点カメラの映像の方が、よっぽど迫力があった。
ふと気がつくと、たかが定点カメラの長回しFIXを、2時間も観てました。


世の中を動かすのは、
「武器より、ソーシャルネットワーク」

人の心を動かす画は、
「銃のアップより、ゴマ粒のロング」

世界が変わると、ついでにカメラの画角も変えないかん、
と、思うエジプト革命でした。


また、中東のイスラム圏の人たちのエリートって、
(エジプトはアフリカだけど)
日本人みたいに、平和ボケしたところで育ってないから、
すんんんごいアタマ良さそうに見えるし、
すんごい遠い国のように思ってましたが、

日本で最初の、
イスラム教寺院・モスクが建てられた場所は、
なんと、名古屋市です。(今もあります)

ロングの画にも、ゴマ粒ぐらいのつながりあり。

自立 と エアロスミス




































 『世界同時金融恐慌で、すっかり元気をなくしてしまった世界、
 そして日本の社会。
 しかし、再生の芽はあります。
 大事なことは、
 われわれひとりひとりが、自立することです。』
      (「知らないと恥をかく世界の大問題」 ジャーナリスト・池上 彰 著)


ここだけの話ですが、

私の、新年の目標は、「無責任な女になる」でした。

ところが、

一か月もたたないうちから、
打ち合わせでは、相手かまわず、
「もっと、責任をもってやってください!」だの
「そんな、無責任なことで、どーするっ!」と
短気を起こしては、目くじらを立てたり、中指を立てたり…。

こんなことでは、「無責任な女」失格です。

そんな中、
「アメリカン・アイドル シーズン10」の放送が始まりました。

審査員は、おなじみの、ランディ・ジャクソンに、
新・審査員として、
エアロスミスの、スティーブン・タイラー(!!!)と、
ジェニファー・ロペスが加わりました。

注目は、もちろん、スティーブン・タイラー。

これまで、超・辛口&的確コメントで、番組の核であった、
サイモン・コーウェルの代役として、選ばれたヒトですから、
本人的にも、番組的にも、「責任重大」な大役です。
視聴者も、オーデション受ける参加者ぐらい、キンチョーしちゃう。

結果、スティーブン・タイラーは、
サイモン並みの、的確なコメントで、懇切、丁寧にアドバイスをし、
さらに、サイモンと大きく違ったのは、「無責任」とも思える心の広さでした。

たまに出てくる、歌唱力はあるけど、性格がイタイ参加者に対し、

「わはははー、おまえ、へんなやっちゃな。合格。」
と、余裕と、貫禄と、「無責任」なノリで、合格させちゃうのです。

サイモンだったら「実力は認めるが、性格なおしてから、出直してこい!」
と、あっさり不合格にするところでしょう。

さすがの、ジェニファー・ロペスも、ランディ・ジャクソンも、
一瞬、「おいおい」という顔をしますが、すでに、
大喜びしているイタイ参加者と肩組んで、ノリノリで歌っちゃってるスティーブン・タイラーに、
だれも、なにも、言えない空気。

お茶の間の私たちも、「おいおい」と思いつつも、この
「無責任」さに、つられて、笑えてきます。

今シーズンは、だれが、優勝するかより、
スティーブン・タイラーが、何を言いだすかの方が、おもしろそうです。


今さら、説明するまでもありませんが、
エアロスミスは、一度は薬中で、地獄と、どん底を味わい、
リハビリして這い上がり、再びロック界に浮上し、
今なお、トップに、君臨しているロックバンドです。

私には、

「多少へんなヤツでも、いいんじゃないの?
だって、俺は、チャンスあげただけで、ここからは、本人次第だもん。
優勝したけりゃ、だれにも甘えず、テメーで、『自立』してゆけ。オレは、し~らない」

というカンジにみえてしかたありません。

冒頭に書いた、池上彰さんとスティーブン・タイラーが、
肩組んで、カラオケしてる姿まで、浮かんできちゃいました。

「無責任な女」を目標としている私としては、
スティーブン・タイラーの、「無責任」さを見習わねば。


余談ですが、
私がエアロスミスのライブに行った時、肝心なギタリストのジョー・ペリーが、
家族の病気かなんかで、来れませんでした。
ライブの始まる前に、通訳さんが「お詫び申し上げます」と舞台で謝っている時、
スティーブン・タイラーは、その通訳のおねーさんと肩組んで、
「わりぃ、わりぃ」という、手をふってましたが、
代打として、連れてきたのが、ジョー・サトリアーニ!でした。
当然、だれも文句言えません。

鹿 と 虎



















当時、これを練習しなかった小学生は、いないと思います。


寒中お見舞い申し上げます。

今年は、うさぎ年にもかかわらず、
私は、お正月から、鹿」に、ご縁がありました。
日本は、「虎」、素晴らしい善意を寄せていらっしゃいますね。

元旦から、ひどいカゼで、のどをやられ、寝込みました。
ピタッ!と、声が出なくなりました。
40数年の人生で、はじめて。

寝込んだまま、映画チャンネルをつけると、
お正月早々、
重~くて、暗~くて、深~くて、長~い、ヴェトナム映画、
『ディア・ハンター』
やっていたので、あらためて観ました。

何度、観ても、重~くて、暗~…
…とにかく、いくら超・名作でも、カゼひいてる時に、
3時間もある映画は、つら~くて、えら~い。

病人用に、再編集して、
deer hunterだけど、鹿狩りのシーンは、カットしてほしい。

それでも、
新年一発目に、観たせいか、
新年一発目にロケハンに行った、
『鹿』がつく名前の神社で、おみくじをひいたら、大吉でした。
40数年の人生で、初・大吉。


そして、お恥ずかしながら、
タイガー・マスクの本名が、『伊達直人』だということを、
初めて知りました。
私は、40数年間、『佐山聡』だと、マジで思い込んでいました。

言い訳→ 当時、アニメも、初代の試合も、
       ほぼ同時に、かぶりつきで観てたため。
       ああ~、今観ても、ときめく。
              ↓
       http://www.youtube.com/watch?v=l7tKdVaTWnA
       
      
タイガー・マスクさま、
私は、お金も、ランドセルも、何も要りません。
どうか、華麗な、「ローリング・ソバット」で、
悪の代理店と、クアイアントを、
2~3人蹴り倒してください。
映像業の、平和と正義のために。