腰と知能



















そういえば、007、制作中止してたけど、
その後、どうなったんだろ?



美女好きの私の、「美女の定義」は、
各顔のパーツよりも、

1.腰の位置(高さ)
2.顔の骨格
3.体の筋肉
4.知性

の、4点セットです。

ロシアの「美人スパイ」が捕まった時、
顔写真ばっかり公開されていたため、
「まあまあ」と思っていたのですが、
アンナちゃんたら、このたび
ロシアの男性雑誌の表紙を飾りました。

みよ、この映像。
     ↓
http://www.myfoxdc.com/dpp/news/russian-spy-anna-chapman-strips-off-for-maxim-magazine-ncx-101910


「まあまあ」は、全面撤回させていただきます。


おまけに彼女は、IQ162もあるらしいので、
4の「知性」は、言うに及ばず。

腰も、知能も高いお方は、
もう、いつでも、007に出ていただいても構いません。

よくある、お遊びのIQテストとか、IQゲームとかやったことあるヒトなら、
わかると思いますが、IQ162なんて、尋常ではありません。
アインシュタインが、190ぐらいだったと言われていますが、
凡人は、100~110ぐらいらしく、
私もやったことありますが、見事に、100~110でした。

私なんぞ、
「1.車はカローラ 2.パソコンはWindows 3.住まいは県営団地 4.IQ100」
…凡人の定義、4点セットに、ぴったりあてはまっとるがな。


ああ、羨ましい。

知能も、腰の位置も高い、アンナちゃんような方なら、
VPの台本なんか、
スラスラ、スラスラ、スラスラ、書けちゃって、
クライアントに、「自分で」持って行けば、
読む前から、OKもらえるわね。

私なんぞ、知能は低く、
腰は…別の意味で高いもんだから、
なかなか、はかどりません。

それ以前に、
腰も、知能も高いから、映像業じゃなくて、
美人スパイやっとるんだっちゅーの。

ああ、倍、羨ましい。








            

続・33人とキャスティング



















「愛よりも非情」
この映画は、マジで号泣しましたが、
ハマリすぎにも、ほどがある…。




チリ鉱山救出劇、
21番目のおじさん、愛人のお迎えが、世界中でOAされ、
なんとも、気まずそ~な、ハグハグが、
かわいらしかったですね。

うちのダンナは、ニュースで繰り返し、
21番目のおじさんが出てくるたびに、

「ま~、そ~、チューせんといてぇな。みんな、笑っとるし…」

と、いちいち、吹き替えしてました。


さて、無事救出されたところで、私の関心は、
映画のキャスティングです。

先日、
「リーダーのルイスさん役は、ぜひ、アントニオ・バンデラスに!」
と、書きましたが、

「候補に挙がっているのは、ハリソン・フォード!」

という記事を読んだとたん、
アタマの中で、 ♪ちゃーららっちゃ~ちゃーららー と、
インディ・ジョーンズのテーマが…。

そりゃあ~さ~、懐中電灯もって、狭くて暗いところ歩くには、
もってこいのヒトだけど、
ハマリすぎで、ちょっと、安直すぎやしない~?

別の記事には、
「候補に挙がっているのは、『ノー・カントリー』の、ハビエル・バルデム!」

うん、スペイン人だし、リーダーの「冷静沈着」さは、
ノー・カントリーの時の、殺人犯とも、通ずるものがあって、
インディ・ジョーンズよりは、だんぜん良いかも…。

そんなことより!

「愛人発覚の21番目、候補に挙がっているのは、アントニオ・バンデラス!」

という記事を読んだとたん、
アタマの中で、がらがらがら~、と、岩盤の崩れ落ちる音が…。


あまりにハマりすぎ、かつ、予想外のキャスティングに、
うちのダンナに、八つ当たりしたところ、

「他に、だれがやるの?」

と、あっさり、かわされました。


この記事を読んで以来、

アントニオ・バンデラス主演、
カルロス・サウラ監督の映画、「愛よりも非情」のテーマソング

『死ぬほど愛して』

が、アタマの中で、流れっぱなしです。
     ↓
  http://www.youtube.com/watch?v=G3p6BI0JAAs


♪アモーレ、アモーレ、アモーレ、アモーレ、ミ~オ~…

21番目とプチプチ
















チリの鉱山のおじさんたちの救出が始まりました。
ほんとに、よかったね~~。 ハグハグ。
              ↓
http://edition.cnn.com/2010/WORLD/asiapcf/10/13/china.mining/index.html?eref=mrss_igoogle_world

先日、この事故が、「33人」というタイトルで映画化されると書きましたが、
みんなが、ハグハグしている中、
200人以上の報道カメラマンと、映画のカメラマンが、
「このヒトだけは、何が何でも撮らねば!」
と、命がけでねらっているのは、間違いなく「21番目」のヒトでしょう。

「21番目」に救出されるのは、
現場のテント村で待機していた奥さんの前に、
愛人が現れ、バトルが繰り広げられた、という、
例の気の毒な、おじさんです。

(「地上でも修羅場」と、新聞に書かれてました)

カントク、もう一本、映画作れるんじゃないですか?

ま、そんなことが、ネタにされるのも、
無事救出まで、こぎつけれたからでこそですが、
これこそ、ドラマね。ほほえましい。


しかし世の中、「ほほえましい」で済むことと、
済まないことがあります。

この鉱山事故で、33人を励まそうと、各国から、
応援物資や、救援物資が送られてきたそうですが、

ある日本の企業は、
「プチプチ」を送ったそうです。

…そう、あの、梱包に使う、プチプチ。

「気晴らしに使って欲しい」という意図だそうですが、
狭くて暗いシェルターの中で、おっさん33人が、
全員で、プチプチプチプチ…
私が居たら、発狂してます。

おきまりの「千羽鶴」も、せいぜい、キャンプの燃料。
文化が違うため、「カラフルなゴミ?」とも、思われるらしい。

「宇宙靴下」も。
おじさんたち、上半身ハダカですけど、靴下、はきます?

ほほえましい、どころか、
こーゆー人たちこそ、穴があったら入れてやりたい。

カントクっ、お願いですから、プチプチだけは、撮らんといてねっ。


しかし、自分も、こーゆー時に限って、はかどらない仕事がどっちゃり。
明日は、何が何でも、早くうちへ帰って、
21番目のヒトの救出を見ねばっ。

プチプチプチプチ…

BECK感想と通行人












Shall We Danceの周防監督さまが、
「映画は、批評するものではなく、観るものです。」と
おっしゃったので、言いつけを守り…


…たいのですが、どうしても、「BECK」だけは、感想、書かせていただきます。
ネタばれ注意。


・コユキ
 映画化にあたり、一番の注目点、核であった、コユキのヴォーカル。

 そもそも、原作の漫画BECKは、あきらかに、
 「日本のロックにうんざりしている、洋楽ロックファン」
 が、ターゲットであるため、…いや、意図的に、ターゲットにしてなくても、
 ハマった人たちは、そういう人種が、大多数であるがゆえに、
 堤監督さまの、『あの演出』が、絶対に、絶対に、絶対に、正解だと思います。
 (ハロルド作石先生の意向でもあったそうですが)

 たとえ、「すばらしい歌唱力」を持つ、日本人シンガーにアフレコしてもらっても、
 その「すばらしい」の基準が、日本国内の基準であれば、
 洋楽ネイティブのみなさんに、「それみたことか」と総スカンくらっちゃいます。

 また「全米No.1のバンドをうならせた、日本人バンドのヴォーカル」という、
 コユキみたいな方が、この世に、実在してしまったら、
 今度は、BECKのストーリー、そのものが、成り立ちません。

 ベルアームのコの、
 あの、「典型的な、日本の商業ロックの、キショイ声と歌い方」を
 しっかり見せて、「コユキは、こーゆー風でははありません」と、想像で、
 比較させるという演出が、さすが、お見事だと思いました。



・ダイイング・ブリード
 んま~、そっくり。
 「ダイブリは、パールジャム」という予想が、予想通りだっただけで、もう満足。
 ダイブリのライブが始まったとたん、
  思わず、立ち上がりそうになりました。映画館で…。

 

・♪  エヴォリューション / Beck
  んま~ こりゃ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン…、も、びっくりの曲。
 また、立ち上がりそうになりました。映画館で…。

 千葉くん役の、桐谷健太くんは、監督に
 「(アフレコではなく)自分にやらせてください!」
 と、デモビデオ送ったそうですが(えらいな~)その気迫が、
 映像全体に、にじみ出てきてました。
 スタンドマイクか、ハンディのマイクかにこだわった録音もしかり。

 者さんにしておくのは、もったいない、と思わせる迫真のラップと、演技。
 キャストの中で、どんぴしゃのはまり役は、まちがいなく、千葉くんです。
                    ↓
            
           http://www.youtube.com/watch?v=eDzPxJRr_xY


・竜介くん・サクくん・平くん 演奏シーン
 監督のカット割りいかんで、あーゆー風になるのかと、勉強になりました。
 ライブシーンは、ほんとに、撮影大変そう。しかも、フジロックで。


Googleストリートビューのカメラ
 360度パノラマ動画カメラ「Ladybug3」が、映画初使用。
 はあ~、なるほど。(っていうか、どーなってんだこれ?)
 そもそも、映像美を追求する内容ではない場合、それでも、
 なにかに、どこかに、こだわるには、
 どうしたらよいかと、「高い機材より、適材適所のアイデア」を
 常に考えるということ、が、あらためて、勉強になりました。
 


細かいところとしては、

・エディが、サブポップのTシャツ着ててうれしかった。

・レオン・サイクスの髪形を再現したメイクさん、すごすぎる。

・斎藤さんの特訓シーンの、ギターの種類とそれに合わせた選曲が、ハマりすぎで笑えた。
 (うちのダンナは、このシーンで大ウケし、ひとりだけ、大爆笑したらしい。)

・犬のBeckをいじいめてる 外国人のみなさんが、ワルそうなどころか、
 「英会話の先生」みたいな善良そうなひとたちだった。
 邦画で、外国人のエキストラ探しは、大変だわ。

 
などなど、キリがありませんが、

なによりも、感動し、うれしかったのは、

原作通り、通行人で、
「蝶野正洋さんが出演していたこと」です。

「あ~っ」と、叫び、
立ち上がりました。映画館で…。