「Love」と「Peace 」と 愛し合ってるかい?




拝啓 Michael Jackson さま



私の誕生日にお亡くなりになって、
はや、半年。


思い起こせば、あなたを知ったのは、
小学生の時でした。


恥ずかしながら、私が、生まれてはじめて行ったコンサートは、
当時、「和製・ジャクソン5」と呼ばれていた、
「フィンガー5」です。


アキラくん風の、おもちゃのサングラスを買ってもらって
ごきげんな私に、
まわりの、いじわるな大人たちは、


「フィンガー5は、Jackson5の、マネなんだよ」
と、鼻で笑っていました。


Jackson5のレコードジャケットを見せてもらい、
「こんな小さいコが歌っているの?!」と
小学生ながら、感心し、なんだか反省しました。


あなたさまが、お亡くなりになってから、
ずーーーーーーっと探していた映像を
ようやく最近見つけ、思わず、
This is it!!! と叫んでしまうところでした。


それは、 「スズキ・Love」 という、スクーターのCMです。
(ホンダと思い込んでいたため、見つけ損ねておりました)

http://www.youtube.com/watch?v=4Zo4kW9bjTU&NR=1




MTVが創設され、ビリー・ジーンが、連発で流れていたのは、このあとです。


中学生で、Rockに突入し、ナマイキ絶頂の私は、
このCMを見て、
「あらまあ、Michael Jackson、大きくなっちゃって、
日本のコマーシャルなんか出ちゃって、照れてやんの」


などと、King of Popsにむかって、無礼千万な発言をしていました。



今思えば、
「映像」で、あなたさまを最初に見たのは、
「Love」のCMだったのです。


LoveとPeaceに、生涯をささげ、世界平和を訴えつづけてきた、
あなたさまのご意思は、
数多くのミュージシャンが、受け継いでいます。


U2のボノさまなどは、
「すくってないのは、金魚だけ」といわれるほど、
「アフリカ」も、「マラリア」も、「エイズ」も、「貧困」も、なにもかも、
救いつづけています。
Rock界から、ノーベル平和賞受賞者が出るのも、間近です。
年末、年始、
天国でもRockフェスが、行われていることでしょう。

マイケル・ジャクソン、
レス・ポール、
DJ am、
樋口宗孝、

ジャンルを超えての、すごい顔ぶれ。



オープニングには、
「天国は無い。ただ空があるだけ。
国境もない。ただ地球があるだけ」

と歌っていた、日本が誇るあの方の、

「愛し合ってるか~~~い?!」
で、始まることを、下界で、祈っています。




「ミテルだけ」 と OKGO


「ミテルだけ」DVD               「OKGO」


異業種の経営者である知人から、

「この前、ある社員教育用のビデオを、見せてもらったんだけど、
ウチの若い子たち、それを見て、そうとう感動してたよ。
明日から、心を入れ替えて仕事する、とまで言ってた。
しかもそのビデオ、全然、制作費かかってないってカンジだった。
あーゆーの作れば売れるんじゃないの?」

と、言われました。

「心を入れ替える」ほどのビデオとは、どーゆーものかと、
ネホリハホリ聞いたところ、

○撮影なし
○イメージ写真にスーパーだけ
○ナレーションなし、BGMのみ
○ええ話系・泣かせるストーリー

だったそうなのです。

当然、着目すべきは、「ええ話系・泣かせるストーリー」で、
その内容を聞いてみたところ、

「は?!そんだけ?…どこで泣けばいいの???」

という内容でした。

起承転結は、あったものの、その話のなにが、
若者の琴線にふれたのか、さっぱりわかりませんでした。

すると、知人は、すかさず、
「プロは、ややこしく考えすぎるが、素人が求めているものは、
ちょっとしたコトなんじゃないの?
映像のクオリティーとか、制作費の高い安いは、関係ないかもよ」
と、言うのです。
(ましてや、「おばさんになると、ピュアな心が失われ、泣けるツボが違うというのも、
問題だ」と言われた。)

この不景気のご時勢、
「いい話で泣きたい」「癒されたい」というヒトたちが、
多く、そうした時代のツボに、ぴたっとはまったのではないかとも
言ってました。

そんじゃ、これもそうなのかしら????

昨年「ミテルだけ」という、DVDが販売され、
国内、海外でも、
ちょびっと、話題になっていました。

内容は、その名の通り、
「女性が、こっちをじーっと見てるだけ」の映像です。

白ホリバック、バストショットの女性を、1カット長まわし。
(私は、てっきり「Japaneseホラー系」のショートムービーかと思いました。ごめんなさい。)

出演者は、アイドルや有名タレントさんではなく、一般人に近い方たち。
50人ぐらいバリエーションがあるとはいえ、
制作費は、想像つきます。
DVDのお値段は、3000円弱。

そして、11月末、
「ミテルだけ for Ladys」が、発売されました。

説明するまでもありませんが、
「男性が、こちらをじーっと見てるだけ」の映像です。


ええ、ええ、
おばさんになると、ピュアな心が失われ、
制作費と、売り上げ額だけが気になり、
癒されるツボがわからず、逆に、メンチきっちゃいそうだわよ。


さて、「低予算」ビデオの「大爆笑傑作」といえば、
今だ、これを超えるものは、見つかりません。
OKGOの"A Million Ways"のミュージックビデオです。

 http://www.youtube.com/watch?v=bav63MWNUKg&feature=fvw


制作費は、テープ代の、たった5$。500円弱!
外ロケ、ロング、1カットの長回し。低予算の王道です。

3年ほど前、たまたまデモ用に作ったものが、手違いで、
インターネットで流れちゃって、
サイトがパンクするほど、ダウンロードされたのを、
ご存知の方も多いはず。
もちろん、マイナーバンドだったOKGOは、
一夜にして、ブレイクしました。


このボーカルの容姿に、そっっっっくりなおじさんが、
我が家にひとりいますが、
「笑い」のツボには、はまったようで、
「ミテルだけ」にとどまらず、
いっしょに踊っていました。

アイデア勝負の「低予算」なら、私は、こっちの路線で作りたいです。