銃 と ゴマ粒














先日、映画「ソーシャルネットワーク」を観て、
これまで、なんとも思っていなかった(むしろ苦手だった)
デビッド・フィンチャー監督の、ありとあらゆる意味での、
「得も言われぬ底知れぬ力」に、
すっかり感服していたところ、

そのFacebookで、集まった人々が、エジプトを革命しちゃった。

「ソーシャルネットワーク」の中で、
「ボスニアには、道路はないけど、Facebookはあるのね」
というセリフがありました。

その一言は、
ありとあらゆる意味に受け取られ、

「希望」も「絶望」も、
「自由」も「不自由」も、
「つながり」も「無縁」も、
「過去」も「未来」も、
「平和」も「陰謀」も、
全部、含まれていると思いました。
(そこまで思わせたフィンチャー監督がすごい)


「得も言われぬ底力」は、映画だけでなく、
現実そのままのテレビの映像にも、現れていました。

デモのはじめの方の、
ラクダ乗りまわし、わーわー言いながら銃を振り回して、
デモ隊を追っ払う、軍隊の映像よりも、

ムバラク大統領辞任する直前に、
あの大きな広場に、ゴマ粒ぐらいの大きさの人たちが、
じりじり、じりじり、増えていく様子をとらえた、
CNNのフカンの定点カメラの映像の方が、よっぽど迫力があった。
ふと気がつくと、たかが定点カメラの長回しFIXを、2時間も観てました。


世の中を動かすのは、
「武器より、ソーシャルネットワーク」

人の心を動かす画は、
「銃のアップより、ゴマ粒のロング」

世界が変わると、ついでにカメラの画角も変えないかん、
と、思うエジプト革命でした。


また、中東のイスラム圏の人たちのエリートって、
(エジプトはアフリカだけど)
日本人みたいに、平和ボケしたところで育ってないから、
すんんんごいアタマ良さそうに見えるし、
すんごい遠い国のように思ってましたが、

日本で最初の、
イスラム教寺院・モスクが建てられた場所は、
なんと、名古屋市です。(今もあります)

ロングの画にも、ゴマ粒ぐらいのつながりあり。

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