霊とRay





 ジェイミー・フォックス                   レイ・チャールズ



これまでに、ホラー映画でもないのに 、

 「ぎゃあ~~~、やめてぇ~、怖い~っ、気味悪い~っ」



と、始終、ぎゃあぎゃあと、叫びながら観た映画が2本あります。






1本目は、オリバー・ストーン監督の「ドアーズ」。




タイトルそのまんま、伝説のロックバンド「ドアーズ」と、
カリスマヴォーカル、ジム・モリソンの生涯を描いたものですが、
ヴァル・キルマー演じるジム・モリソンが、
顔も、歌声も(吹き替えなしで本人が歌った!)、しぐさも、何もかもが、
あまりにもそっくりで、
「ジム・モリソンの霊がのりうつっている」としか、思えませんでした。



当然、映画のデキよりも、「のりうつりぶり」の方が、話題になり、
オリバー・ストーン監督、ちょっとお気の毒だった。


それからというもの、今や、メタボになったヴァル・キルマーが、刑事役をやっても、
ジム・モリソンにしか、見えません。





もう、1本は、記憶に新しい、レイ・チャールズの生涯を描いた「Ray」。



レイ・チャールズを演じた、ジェイミー・フォックスは、
頭の先から、爪の先まで、本人になりきった素晴らしい演技で、
黒人俳優で、3人めのアカデミー主演男優賞を受賞しました。
(2人めは、もちろん、デンゼル・ワシントン)



何がそっくりって、横揺れの歩き方や歌い方、豪快な笑顔はもちろん、
ピアノの弾き方が、どう見たって、
「レイ・チャールズの霊がのりうつっている」としか、思えません。

しかも、この映画の撮影中に、レイ・チャールズがお亡くなりになったので、
もう、絶対、間違いない。何カットかは、本人だ。






そして、最近、またもや、

「ぎゃあ~~~、やめてぇ~、また出た~っ気味悪い~っ」

と、耳までふさいでしまうことがありました。





We are the World 25 for Haiti のミュージックビデオです。
                                                 ↓


                       http://www.youtube.com/watch?v=Glny4jSciVI


25年前のWe are the world と同じパートで、
レイ・チャールズの声が、先行して入ってきたので、

「おお、これは、マイケル・ジャクソン同様、亡きレイチャールズの映像がくるな?」

と、構えて観ていたら、出てきたのは、横揺れしながら歌う、
ジェイミー・フォックスでした。




横揺れしながら、レイ・チャールズのパートを歌い終わったあと、
照れくさそうに、隣にいるジェニファー・ハドソンに、
「Ray is here. (レイも、ここにいるよ。)」
と、言ったのが、聞こえましたか?!







「それみろっっ、やっぱり、そこにいたのかっ。
何回観てもそっくりすぎて、まじで、気味悪い~っっっ」

  




ついでに、わが社の名誉社長、ワイクリフ・ジョンのソロのパート、
「あいやいやいあああ~」という
ハイチ節も、いささか、キモいですが…。




おかげで、「激! 極虎一家」みたいな、ヒップホップ御一行さまが、
かわいく、微笑ましくみえるやないの。うちの社長、はしゃいでるし。
(よく考えると、このパートこそ、夢の共演)





人間の感覚って、「本物にそっくりすぎる」と、
「驚異」を通り越し、「恐怖」を覚えるのね。






ギター女子の、オリアンティちゃん、
「ビート・イット」のソロは、
お上手とはいえど、まだ、恐怖を覚えるほど、ヴァン・ヘイレンにそっくり
ではないので、「驚異」でとどまってますが、(まだヴァン・ヘイレン生きてるし)

「恐怖」は、彼女のミュージックビデオの中。





部屋のセットの中には、
マイケル・ジャクソンといっしょに、
ジミヘンやら、
ブラックサバスやら、
死んじゃったギタリストたちのポスターが、
ズラリと張られてありました。





あの、驚異的なギターは、
あの中のだれかが、のりうつっているに違いない。





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