泣く子もだまるラリー・キングおじさん
私は、映画を見るより、スポーツを見る方が好きです。(きっぱり)
この日、バンクーバーオリンピックを見ながら、
「あぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~っっ!!!」
と、絶叫した人は、名古屋でどれぐらい、いたでしょう。
フィギアスケートの浅田真央ちゃん、
惜しくも、銀メダル。
お見事な、「トリプル・アクセル」だったのに、ほんとにほんとに惜しかったっっっ。
「怒り」を表現した演技も、よろけちゃったあとは、演技じゃなく、マジで自分自身に怒ってた
という感じで、鳥肌が立ってしまいました。
銀メダルなら、誰も、何も、文句ないのに、本人はそうは、思えないのね。
(しかし、金メダルのキム・ヨナちゃんは、ルックスも、演技も、完璧すぎる・・・。)
悔し涙のインタビューを見ながら、
「あたりまえだけど、オリンピックの本番に、Take 2 はないのだわ。
・・・うちらとは、大違い。」
と、スポーツの厳しさを、ひしひしと感じました。
世界が注目する大舞台で、「もう、一回やらせて~」が通用しない世界で、
真央ちゃんは、なんの言いわけもせず、反省してましたね。
「技術力」「表現力」に加え、「いさぎ良さ」 で、もう十分、世界1だわ。
日本の誇り、愛知県の誇り。
時、ほぼ、同じくして、
「涙」を見せた、人がいました。
とうとう、アメリカから呼び出しをくらい、公聴会で、つるしあげられた、
T自動車の社長さまです。
一連の、「ブレーキ問題」では、
「遅い」「あいまい」「あやまらない」と、日本のお家芸を、長期にわたり、
世界にご披露していらっしゃいました。
公聴会のあと、なんと、「CNN ラリー・キング ライブ」にまで、呼び出されて、生出演。
外国のCEOの出演は、異例だそうです。
ラリー・キングは、日本で言うと、筑紫哲也さんや、久米宏さんに相当しますが、
単刀直入にズバズバ聞く、つっこみのするどさは、天下一品。
(公聴会より、こっちの方が、こわい)
予想通りの展開で、さんざん、つっこまれ、
「亡くなった方の遺族に言いたいことは?」
「なんで早く社長が出てこなかったんですか?」と聞かれても、
なんだか、わかったような、わからんような、お答え。
(日本語でも、わけわからんのに、同時通訳さん、よく、英語に訳したもんだ)
最後に、「あなたは、シャイな経営者で、マスコミぎらいとして有名ですが、よく、この番組に
来てくれましたね」と言われると、
日本のお家芸、「うす笑い」を浮かべながら、ポイントのずれたお返事。
おいおい、そこで、笑顔を見せては いかんっ。
「技術力」で、信頼をなくし、
「表現力」は、そうとう弱く、
「いさぎ良さ」は、ゼロ。
「もう一回やらせてあげて~」と言いたいところですが、
残念ながら、このひとにも、Take 2は、ありません。
真央ちゃんも、命がけの勝負ですが、こっちは、文字通り、
命にかかわる製品。
日本を、愛知県を代表する、
「トリプル・アクセル」と、「ブレーキ問題」は、
ともに大舞台で、世界に注目されました。
結果はかなり違うけど。
・・・うちら、Take 2 のある、生ぬる~い仕事で、ほんとによかった。